オルソケラトロジーレンズ『Menicon Z Night』中国での販売開始のご案内
株式会社メニコンは、2023年5月より中国においてオルソケラトロジーレンズ『Menicon Z Night』の販売を開始することをご案内いたします。
オルソケラトロジーレンズは、レンズ内面が特殊な形状を持つハードコンタクトレンズであり、睡眠中に角膜形状を平らに矯正することで近視の改善を行います。眼鏡や通常のコンタクトレンズとは異なり睡眠中に製品を装着するため、日中は裸眼でも良好な視界で快適な生活をお過ごしいただけます。この技術は、スポーツやアウトドアなど、眼鏡やコンタクトレンズが不便な場面での使用に適しており、手術を受けることなく矯正効果を得ることができるため、世界的に使用者が増加傾向にございます(1)。
また近年、オルソケラトロジーレンズの装用により近視の進行が抑制されるということが報告(2)されております。そのため、特に、中国では学童期の子どもに向けたオルソケラトロジーレンズの処方が多い傾向にあり、市場規模は2020年から2030年にかけて約3倍に成長すると予測されております(3)。
Menicon Z Nightはメニコングループのオランダ現地法人Menicon B.V.社の製品です。就寝時に装用するオルソケラトロジーレンズに適した高酸素透過性のメニコンZ素材の使用や、角膜形状のデータに基づいてレンズ規格の選択をサポートするソフトウェアの提供などにより、欧州・東南アジア・オーストラリアではユーザーや処方医から高い評価を得ております。
中国においてはメニコングループの現地法人である大連板橋医療器械有限公司を通じて2023年5月から販売を開始いたします。すでにメニコングループは中国市場において「アルファオルソK」（メニコングループのアルファコーポレーション社製）を販売しており、高い評価を得ております。今回新たにMenicon Z Nightをラインナップに加えることで、オルソケラトロジーレンズの更なる普及を目指します。
本日付で、併せて中国におけるローズK®販売開始のご案内もさせていただいておりますが、メニコンは通常のコンタクトレンズ・ケア用品のみならず特殊レンズの開発・販売にも注力し、今後もユーザーにとって付加価値の高い製品やサービスを提供し続けることで、広く社会に貢献してまいります。
(1) Contact Lens Spectrum" INTERNATIONAL CONTACT LENS PRESCRIBING IN 2022"
(2) P Cho et al., Retardation of Myopia in Orthokeratology (ROMIO) Study: a 2-year randomized clinical trial. Invest Ophthalmol Vis Sci., 2012 53:7077-7085.
(3) Frost&Sullivan社カスタムリサーチ(2020年)
