公開日:2024年7月16日
コンタクトレンズ装用中に目が充血!原因や予防方法をご紹介
コンタクトレンズの装用により目が充血する場合、目のトラブルが起きているのかもしれません。目が充血する原因、予防方法をご紹介します。
※充血を含め、目の不調を感じたときは早めに眼科医に相談しましょう。
コンタクトレンズの装用で目が充血する原因の代表例
コンタクトレンズの装用で目が充血する原因はいくつか考えられます。代表的なものをまとめました。
コンタクトレンズについた汚れやキズ
まずはコンタクトレンズについた汚れが原因として考えられます。タンパク汚れ・ハウスダスト・動物の毛・花粉などがアレルギーを引き起こして目が充血している可能性があります。涙に溶けやすい性質を持つ花粉にはとくに要注意です。結膜に花粉が付着すると、炎症細胞が反応して強いかゆみや充血などの症状が現れます。
また、充血がひどくなり、結膜炎や角膜感染症などの病気になる可能性もあります。角膜感染症は、充血や目の痛みが引き起こされ、場合によっては視力低下や失明の可能性もある病気です。結膜炎は、充血のほかに、かゆみがあったり目やにが多く出たりまぶたが腫れたりします。
そして日常のケアが不適切・不十分でダメージが蓄積し、コンタクトレンズにキズがついている可能性も見逃せません。キズがついたコンタクトレンズは汚れがたまりやすく、ケアをしても汚れが取り除きにくくなります。装用してから数時間経って(夕方以降などに)充血する人は、コンタクトレンズの汚れやキズが目の充血の原因として考えられます。
目やコンタクトレンズの乾燥
目の乾燥(ドライアイ)が原因で充血が起こっているのかもしれません。目の表面を潤す涙が全体に広がりにくくなり、ドライアイは引き起こされます。涙の量が少ないなどの涙液異常のほかに、まばたきの不足・空調設定による低温度・低湿度の環境・夜更かしによるストレス・パソコン作業なども乾燥の原因として考えられるでしょう。パソコン作業などに集中している間は、まばたきが減少したり涙が蒸発したりしやすくなります。
また、コンタクトレンズの装用自体も乾燥の原因として考えられます。長時間の装用はもちろん、さきほど例示した生活習慣や環境の影響によって、コンタクトレンズ自体が乾いて不調につながっている場合もあるでしょう。裸眼のときに症状が出ない場合は、コンタクトレンズによる不調を疑ってみるといいかもしれません。
目の酸素不足
コンタクトレンズの装用で目が酸素不足になっていないかにも注意しましょう。コンタクトレンズ装用中は、裸眼と比較すると、目の表面が覆われるため目が酸素不足になりやすい状態です。酸素が足りなくなると、血液中の酸素を求めて白目の血管が膨らんで充血につながります。
目の日焼け
強い紫外線が目に入ると、日焼けして角膜で炎症が起きる可能性があります。ダメージを負った目では、充血のほか痛みが引き起こされる場合もあるでしょう。夏場の海でのレジャー、冬場のスキーやスノーボードで目に紫外線を浴びると、夜になってから充血したり目が開けられないほど痛くなったりする事例があります。
装用の仕方に問題がある
装用直後に目が充血する場合、コンタクトレンズの装用の仕方に問題があるのかもしれません。手洗いが不十分だったりコンタクトレンズの内面にほこりなどが付着していたりすると、目が充血する場合があります。
コンタクトレンズが合っていない
自分の目に合わないベースカーブや素材のコンタクトレンズを使用していると、充血の原因になる可能性があります。最初に眼科医と相談の上で適切なコンタクトレンズを選んでいても、目の状態の変化により充血の原因になっているかもしれません。
眼科で処方を受けていない
眼科医の診断なし・自己判断で、度数を上げたコンタクトレンズを購入したり、種類を変更したりすると、自分の目に合っているか事前に判断できないため、装用後に目の調子が悪くなる可能性があります。
コンタクトレンズの装用により目が充血した場合は眼科へ
充血などの目のトラブルは、眼科を受診して対処するのが基本といっていいでしょう。正確な原因を特定して適切に対処するために、早めの眼科受診をおすすめします。眼科の受診以前に、充血などの不調を感じているときはコンタクトレンズを無理に装用しないことも大切です。
コンタクトレンズで目が充血しないようにする予防法
目を充血させないために、日頃から心がけたい予防法もチェックしておきましょう。
コンタクトレンズの正しい使用
コンタクトレンズは高度管理医療機器です。透析装置や人工呼吸器などと同じく、副作用や機能障害が起きた場合の人体へのリスクが大きいものに指定されています。眼科医の指導のもと、取扱説明書やパッケージを確認しながら正しく使用してください。装用直後に目が充血しがちな人にはとくに、装用方法や手順の見直しをおすすめします。
またコンタクトレンズが装用可能な時間の長さは、慣れ具合や使用状況によって、一人ひとり異なります。眼科医と決めた装用時間を守るようにしましょう。1DAYや2WEEKなどの決められた「使用期間(開封後に、安全に装用できる期間)」はもちろん、未開封・開封後にかかわらず安全に装用できる期限「使用期限」にも注意が必要です。
正しいケア
装用方法だけでなく、1DAYタイプ以外のコンタクトレンズを使っている場合は毎日の適切なケアも充血を予防する上で重要です。コンタクトレンズの種類によって正しい方法が異なるため、眼科医の指導のもと、取扱説明書なども参考にしながらケアを行ってください。なおケア用品の正しい使用も重要です。レンズケースの洗浄や定期交換、毎回の消毒液交換(つぎ足しをしないこと)、指定されたケア用品の使用を徹底しましょう。
目への負担が少ない生活
目への負担が少ない生活を心がけることも充血の予防につながるでしょう。たとえばエアコンをかけた室内は空気が乾燥しているため、コンタクトレンズや目が乾きやすいです。風量や風向きを調整したり、加湿器などを使って湿度を保ったりするのがおすすめです。
パソコンやスマホを使うときには、目への負担が感じにくい程度に位置や明るさを調整してみてください。仕事などでパソコンを長時間使う人は、モニターを目よりも下に配置するのがいいでしょう。
そして作業中は無意識にまばたきが減ります。意識的にまばたきをして目の乾燥を防ぐのもいいでしょう。回数や頻度はもちろん、目をしっかり閉じることも意識してください。
花粉やアレルギーの対策をする
花粉が原因で充血を毎年繰り返している場合は、花粉が飛び始める前から「抗アレルギー点眼薬」をさしておくと、症状をやわらげたり、症状が現れる期間を短くしたりできる可能性があります。眼科や耳鼻科でアレルギー検査を行い、点眼薬を処方してもらいましょう。花粉の時期にはメガネや1DAYタイプのコンタクトレンズに切り替えることも検討してみてください。
充血しにくいコンタクトレンズを選ぶ
「充血のしにくさ」でコンタクトレンズを選ぶのも予防の一つでしょう。たとえば1DAYタイプのコンタクトレンズは、汚れやキズがついてもすぐに新しいコンタクトレンズに交換できるので常に清潔な状態で使用できます。そのため汚れやキズによる充血の予防につながるでしょう。また、目の酸素不足によって充血が引き起こされている場合は、酸素透過性が高い(酸素を多く通せる)コンタクトレンズがおすすめです。酸素透過性の高さが以前から評価されてきたハードコンタクトレンズはもちろん、同等の酸素透過性があるシリコーンハイドロゲル素材のソフトコンタクトレンズも最近は増えています。購入する際に、充血について眼科医に相談の上で最適なコンタクトレンズを選んでください。
■メニコンおすすめのコンタクトレンズ
購入時は眼科の処方を受ける
自分に合ったコンタクトを装用するためにも、必ず眼科医の処方のもとで購入しましょう。目の状態は日々変化しているので、自己判断せず、眼科で目の状態を確認した上で購入するとトラブルも防ぎやすくなります。
眼科での定期検診
購入時だけでなく、定期的に眼科で検診を受けるのが充血の予防につながります。目はもちろん、コンタクトレンズの状態も日々変わっています。コンタクトレンズのキズ・破損・変形は肉眼では確認しにくいものです。気づかない内に病気が発症・悪化している場合もあります。
コンタクトレンズや目の状態を確認するためにも、定期検査を受けるようにしましょう。視力や涙液量、コンタクトレンズや目にトラブルが起きていないかなどを総合的・定期的に診てもらうのが重要です。定期検診を習慣化し、トラブルの早期発見を心がけましょう。
まとめ
コンタクトレンズ装用中の「目の充血」について原因や予防法を紹介しました。コンタクトレンズを装用したときに目が充血する理由はさまざまです。そのため原因や対処法を自己判断するのは難しいでしょう。放置しておくと重篤化する可能性もあります。コンタクトレンズを正しく使用し、目の負担をできるだけ軽くする環境や行動を意識しつつ、不調を感じたときは早めに眼科医に相談しましょう。
メルスプランは月々の定額制で、追加費用がかかりません。不調やトラブル時には新しいコンタクトレンズと無償で交換できます。
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※長期使用タイプ(ソフト・ハード)の場合、破損レンズの1/2以上を店舗にご持参ください。
※眼科医の判断のもと上記サービスが受けられます。