角膜感染症を防ぐためには
コンタクトレンズの正しいケアが大切

角膜感染症から、瞳を守ろう!

角膜感染症は、目の痛みや充血などの症状が現れ、進行すると視力が低下することもある病気です。コンタクトレンズを正しくケアしないことでリスクが上がります。正しい方法でケアできている自信がないという方は多いのではないでしょうか。この記事では、角膜感染症を防ぐための対策や正しいケア方法について、わかりやすく解説します。

角膜の感染を防ぐための対策

目にやさしいレンズ&ケア用品で、角膜のバリア機能をキープ!

角膜の感染を防ぐためには、角膜のバリア機能を保つことが大切です。バリア機能は涙やまばたきによって角膜についた雑菌を洗い流すことと、涙に含まれる抗生物質によって感染を防ぐことで成り立っています。しかしコンタクトレンズを装用するとバリア機能が十分に働かなくなることがあるのです。コンタクトレンズを装用しつつ角膜の感染を防ぐために、次のように対策しましょう。

酸素透過性の高いコンタクトレンズを選ぶ

酸素透過性の高いコンタクトレンズ

酸素透過性が低いコンタクトレンズは、目に十分な酸素が届かなくなりドライアイを引き起こします。ドライアイになると雑菌が付着しやすくなり、感染のリスクが上がるのです。ウサギにコンタクトレンズを24時間装用させ、緑膿菌を接触させた場合、どれだけの菌が付着するかという実験を行ったところ、酸素透過性が低ければ低いほどに緑膿菌が多く付着する結果となりました。

多くの方が使用しているソフトコンタクトレンズは、ハードコンタクトレンズと比べて酸素透過性が低いため、それだけ角膜感染症のリスクが高いと言えます。酸素透過性が高いタイプのソフトコンタクトレンズかハードコンタクトレンズを使うようにしましょう。

目に優しいケア用品を選ぶ

角膜断面図

角膜は、表面から順に表層細胞、翼細胞、基底細胞で構成されています。最表層細胞間には、タイトジャンクションという細胞間が密集した部分があり、雑菌や水、イオンなどの侵入を防ぐことで角膜の健康を守っています。タイトジャンクションが壊されると、角膜のバリア機能が低下し、雑菌が侵入して角膜感染症を引き起こします。

タイトジャンクションは、実はコンタクトレンズのケア用品が原因で破壊されることがあるのです。コンタクトレンズの洗浄には、すすぎ・消毒・保存までを1本でできるMPS(マルチパーパスソリューション)を使用することが一般的です。しかし、よく使用されるMPSではタイトジャンクションが破壊されてしまうこともあります。角膜のバリア機能に影響を及ぼさないタイプのケア用品を使うことが大切です。どのケア用品を使えばいいかわからない場合は、眼科医に相談しましょう。

ソフトコンタクトレンズのケア用品の使い方

ソフトコンタクトレンズのケア用品の使い方

ソフトコンタクトレンズのケア用品の正しい使い方を確認し、日々のケアで角膜感染症を防ぎましょう。ソフトコンタクトレンズは、次の流れでケアしてください。

(1)手を洗う
コンタクトレンズに触れる手は、必ず石けんで洗いましょう。手についた雑菌が目のトラブルを引き起こす可能性があります。
(2)コンタクトレンズを外す
メイクを落とす前に、清潔な手のままコンタクトレンズを外してください。
(3)こすり洗い
コンタクトレンズを手のひらにのせてMPSをつけます。そして表裏をそれぞれ20~30回こすり洗いしましょう。こするかどうかで雑菌の減少度合が大きく変わります。
(4)すすぐ
再び、MPSをつけてコンタクトレンズの両面を洗い流してください。
(5)ケースにMPSを入れる
前回使用したMPSは全て捨て、ケースを洗浄・乾燥させたうえで新しいMPSを入れます。
(6)消毒・保存
ケースにコンタクトレンズを入れ、キャップをしっかり閉めたら、最低4時間は保存しましょう。保存中に消毒するため、短時間しか保存しないでいると雑菌を十分に消毒できません。

ここまでがコンタクトレンズの装用後のケアです。またコンタクトレンズを装用するときも正しい方法を守るようにしましょう。最初に必ず手を洗い、コンタクトレンズをMPSですすいでから装用しましょう。アイメイクはコンタクトレンズの装用に支障をきたすため、装用後に行います。コンタクトレンズをつけた後は、装用後のケアに備えてケースを洗浄・乾燥させておきましょう。

間違ったコンタクトレンズのケアに注意

正しいレンズケアで雑菌を目に持ち込まない!増やさない!

コンタクトレンズのケアをしていても角膜感染症になった場合、ケア方法を間違っている可能性があります。コンタクトレンズのこすり洗いやすすぎを省略すると雑菌が残ってしまいます。またケースに入れたMPSをつぎ足して使用したり、交換しなかったりすると、ケースの中で細菌が増えてコンタクトレンズに付着するのです。毎日ケアをしても間違った方法では角膜感染症のリスクが上がります。正しいケア方法を守り、毎日清潔なコンタクトレンズを装用しましょう。

角膜感染症の原因

原因は身近にいる雑菌!

角膜感染症は、目の痛みや異物感、目の充血、涙、まぶたの腫れなど様々な症状が現れる病気です。進行すると角膜が白く濁り視力が低下します。ひどい場合には、失明する危険性もあるのです。原因は「角膜のバリア機能の低下」と「目に入った雑菌が増える」の2つです。この2つの原因を排除するために、コンタクトレンズを正しくケアすることと、角膜に十分な酸素を送り届ける必要があります。

角膜は涙を通じて空気中の酸素を取り入れています。しかしコンタクトレンズをつけると十分に酸素を取り入れられなくなるのです。角膜が酸素不足になると、バリア機能が低下してドライアイや角膜感染症のリスクが上がります。特に酸素透過性が低いソフトコンタクトレンズをつける場合は注意が必要です。できるだけ酸素透過性が高いコンタクトレンズを装用しつつ、装用時間を減らすようにしましょう。

コンタクトレンズを正しく装用して角膜感染症を防ごう

もっと瞳をアイするために。角膜の健康をキープしましょう!

10~20代の角膜感染症の患者のうち、約90%がコンタクトレンズを装用しているとのデータがあります。またコンタクトレンズが関連している角膜感染症の患者のうち、約85%がソフトコンタクトレンズを装用しているという結果もあるのです。

グラフ 角膜感染症の年齢分布 グラフ 角膜感染症患者の使用コンタクトレンズの種類

このデータから、酸素透過性がどれだけ角膜にとって重要かがわかります。

ただしソフトコンタクトレンズを装用していることが、角膜感染症の全ての原因ではありません。装用時間や装用期間、ケア方法を守らなかったために、角膜感染症になっている人も多いと考えられます。

角膜感染症患者が使用しているコンタクトレンズの種類は、1Dayのコンタクトレンズよりも2Week・1Month・3Monthの方が多いため、装用期間や正しいケア方法を守っていない可能性が示唆されています。装用時間・装用期間・ケア方法を守りつつ、酸素透過性が高いコンタクトレンズを装用して角膜感染症を防ぎましょう。

まとめ

角膜感染症は「角膜のバリア機能の低下」と「目に入った雑菌が増える」という2つの条件が揃うことで発症します。そのためコンタクトレンズの装用時間・装用期間・ケア方法を守ることが大切です。特にケア方法を間違えると雑菌が多量に付着したコンタクトレンズを装用することになるため、正しいケア方法を守るようにしましょう。角膜感染症は、ひどい場合は失明することもある病気です。コンタクトレンズを正しく使い、未然に防ぎましょう。

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