コンタクトレンズのベテランこそ、定期検査の大切さを知ろう
コンタクトレンズを初めて買うとき、検査を受けない人はいないはずです。しかし長く使っている人の中には、忙しくてインターネットで買って検査を省いてしまう人もいるのではないでしょうか。今回は検査を受ける理由や大切さをご紹介いたします。
コンタクトレンズをするには、眼科医の検査が必要です。
コンタクトレンズは、高度管理医療機器※に指定されている視力矯正用具です。購入するためには、眼科医の検査を受ける必要があります。信頼のおける眼科のもとで、適切な指導を受けながら購入し、使用してください。
※高度管理医療機器とは人工呼吸器や心臓ペースメーカーなど、副作用や機能障害が発生した場合に人体へのリスクが高いものとして法的に位置づけられているものです。
コンタクトレンズをつけたら、かゆくなったり急にくもったりしませんか?
長く使用していると、レンズの状態は変わってきます。下に挙げたような症状が思い当たらないでしょうか? 今まさに症状に悩まされていてそれが続くようならば、下にまとめたような対応を検討してみてください。
● 異物感を感じるようになった
レンズや眼が傷ついている、もしくは日ごろのケアが十分でなく汚れている可能性が考えられます。すでに交換の時期がきているのかもしれません。
● 急にくもる(かすむ)
エアコンのきいた部屋や風の強い場所ではレンズは乾燥しやすいです。一時的にかすんで見えにくくなるかもしれません。眼が乾燥しやすい人は人工涙液タイプの目薬をこまめに点眼するとよいでしょう。また装用する時間が規定より長いと、酸素が足りず見え方に問題が出てくる場合があります。レンズを一旦はずして、眼を休めてみましょう。
● かゆみがおきる
レンズに慣れていないために、コンタクトレンズをつけ始めたばかりの人ははずした直後にかゆみを感じることがあります。ただ慣れるにしたがって症状はなくなるでしょう。また装用中にかゆみを感じる場合は、アレルギー性結膜炎かもしれません。軽度ならば点眼治療で治る場合もありますが、早めに眼科に行きましょう。
● 長期使用タイプのコンタクトレンズを使用していて、見にくくなった・くもるようになった
レンズの歪みや長年の間に蓄積した汚れが原因だと考えられます。よく洗浄してつけ直し、それでも気になれば眼科医の検査を受けましょう。
コンタクトレンズの汚れや傷は肉眼では発見しづらい
長期使用タイプのコンタクトレンズを使用されている方は、レンズの状態にも注意が必要です。レンズの汚れや傷は肉眼では確認しづらいため、定期検査でチェックしてもらいましょう。
実際にレンズの汚れや傷を確認できるように撮った写真を下に並べてみました。あなたのコンタクトレンズもこのように傷んでいるかもしれません。
コンタクトレンズを買うときの検査の一般的な流れ
快適に使用できていても、レンズの状態は日々変わっています。使用サイクル・ケアの仕方・体質などによって、コンタクトレンズは使用できる期間が人それぞれ異なってきます。自分にとって本当に適切な交換時期を知るためにも、眼の健康を維持するためにも定期検査を受けることが大切です。
また長らく検査を受けていない人も中にはいるでしょう。改めて検査の一般的な流れをまとめました。自己流で長らく使っている人こそ、次回のコンタクトレンズの購入時に検査を受けてみてください。改めて基本に立ち返る好機にしましょう。
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(1)眼科に来院・受付
最寄りの眼科に行くか、コンタクトレンズショップから案内されたところに行きましょう。保険証をお持ちください。
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(2)目と視力の検査
コンタクトレンズに適している目かどうかを細かく検査されます。身体の病気についての問診や目の病気・涙の量・眼底の検査が行われるでしょう。
※目の状態によって検査内容は異なります。
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(3)候補のコンタクトレンズ決定・テスト装用
検査結果をもとに装用するレンズを話し合って決めます。それを実際にテスト装用を行いつけ心地などを試しましょう。
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(4)ケア用品の決定
レンズや目の状態などに合わせてケア用品の選択をしましょう。レンズと同じメーカーが出している純正のケア用品がおすすめです。
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(5)装用指導・ケア指導
レンズとケア用品が決定したら、自分でレンズの着脱を練習します。併せて決定したケア用品で毎日のお手入れの指導も受けられます。
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(6)レンズを渡された後は…
使用開始後も気になることがあれば、検査を受けてください。また指示された検査は忘れずに受けましょう。
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※眼科医院ごとで検査の流れが異なる場合があります。
まとめ
コンタクトレンズを購入したら一定期間ごとに検査があり、レンズや眼の状態のチェックが必要になります。タンパク質やカルシウムが付着してコンタクトレンズから取れないときなど、すぐにコンタクトレンズを交換した方が良い場合があるのです。
眼の健康を保つためには定期検査がかかせません。たとえ調子が良いと感じていても、瞳を健やかに保つためにも、コンタクト健康診断へ行きましょう。詳しくはこちら。