オルソケラトロジーレンズは大人でも使える?年齢制限・老眼への影響と60代使用者の声 | コンタクトレンズのメニコン

公開日:2026年06月26日

オルソケラトロジーレンズは大人でも使える?年齢制限・老眼への影響と60代使用者の声

オルソケラトロジーレンズは大人でも使える?年齢制限・老眼への影響と60代使用者の声

オルソケラトロジーと聞くと、「子ども向けの治療」というイメージを持っていませんか?
実は、大人でも使える視力矯正法として注目されています。
「日中は裸眼で過ごしたいけど、手術は不安」「メガネやコンタクトがわずらわしい」──そんな悩みを持つ方にとって、有効な選択肢になる可能性があります。
この記事では、大人がオルソケラトロジーレンズを使うメリット・デメリットや費用、実際の体験談までまとめて解説します。導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

※オルソケラトロジーは治療方法の名称です

オルソケラトロジーとは?大人にはどのような効果がある?(メリット・デメリット)

オルソケラトロジーとは?大人にはどのような効果がある?(メリット・デメリット)

オルソケラトロジーの意味や、大人がオルソケラトロジーレンズを使ったときに期待できる効果を紹介します。

オルソケラトロジーは睡眠時のコンタクトレンズ装用で視力を改善させる治療法

オルソケラトロジーとは、特殊な形のハードコンタクトレンズを夜寝ている間につけることで、近視を矯正する治療方法です。角膜の中央部を平坦化させ、屈折矯正効果を生じさせて見え方の改善が期待されます。

オルソケラトロジーのメリット・デメリット。メガネ・コンタクトレンズ・レーシック/ICLとの違いは?

オルソケラトロジーのメリットとデメリットを確認しましょう。

まずメリットとして、日中は裸眼で生活できることが挙げられます。レンズをはずしたあとも、矯正された状態がしばらく続くため、日中は何もしなくても「矯正後の見え方」のまま生活できます。日中にコンタクトレンズやメガネを使いたくない方や、激しく動くスポーツをする場合などにおすすめです。

手術が不要な点も、オルソケラトロジーのメリットです。夜間の装用(治療)を中止すると目が元の状態に戻る点が、安心につながるともいわれています。

デメリットとして、治療中はレンズを毎晩つける必要がある点でしょう。形状が特殊なため、通常のコンタクトレンズよりも汚れが付きやすい点も挙げられます。通常のコンタクトレンズと同様に、使い方を誤ると眼障害を引き起こすリスクがあります。正しいケアと定期的な検査で、安全に治療を続けるようにしてください。

オルソケラトロジーとほかの視力矯正方法のメリット・デメリットを一覧表にしました。参考にしてみてください。

オルソケラトロジー コンタクトレンズ メガネ 視力矯正手術
(レーシックやICL)
メリット ・激しい運動をする人にも向いている
・治療を中止すれば、元に戻るので安心
・視界が広い
・強度近視/乱視/遠視も矯正できる
・かけはずしが手軽
・目のトラブルが起きるリスクが少ない
・常に裸眼で過ごせる
・ケアやつけはずしの手間がない
デメリット ・つけ心地や取扱方法に慣れる必要がある
・使い方を誤ると眼障害を引き起こすリスクがある
・目の度数や状態によっては治療を受けられない場合がある
・つけはずしの手間がある
・使い方を誤ると眼障害を引き起こすリスクがある
・激しい運動をする人には不向き
・視界が限られる
・運動時に不便
・手術が必要

※上記は一例です

大人のオルソケラトロジーの悩みや疑問に回答

大人のオルソケラトロジーの悩みや疑問に回答

オルソケラトロジーレンズを大人が使う場合のよくある悩みや疑問と、その答えをご紹介します。

大人がオルソケラトロジーをする場合の費用はいくら?(大人の相場)

大人がオルソケラトロジーをする場合、下のような費用が発生するのが一般的です。

◆初期費用(治療開始時・初年度)
150,000〜200,000円程度 ※診察代・レンズ代などを含む

◆2年目以降
定期検査代:3,000〜5,000円程度/3ヵ月ごと
ケア用品代:1,000円程度/月ごと
レンズ交換代:50,000〜100,000円程度/2年ごと ※両目分

オルソケラトロジーの費用は、最初にまとまってかかりますが、長期的にみると1DAYタイプのコンタクトレンズと同じくらいになる(※)という見方もできます。料金例を載せましたが、医療機関によって費用が異なります。詳しくは医療機関に問い合わせてみてください。
※1日使い捨てコンタクトレンズは毎月7,000円で計算
※条件により異なります

オルソケラトロジーレンズは強度近視や乱視でも使える?

近視や乱視の度数が強い方は、オルソケラトロジーレンズが使えない場合があります。眼科で検査を受けて、治療の可否を確認してみましょう。

なお、オルソケラトロジーをしても、近視が治るわけではありません。治療を中止すると、角膜の形状は徐々に元に戻ります。子どもの近視進行を抑える効果が多くの研究で報告されてはいるものの、日本では近視進行抑制を目的とした治療としては承認されていません。

オルソケラトロジーレンズは老眼でも使える?

老眼の方でも、オルソケラトロジーができる場合があります。40歳前後から老眼は始まるので、眼障害や眼精疲労のリスクや注意点の説明を眼科医から受けた上で使用するようにしましょう。
※オルソケラトロジーは近視の一時的な矯正を行うものであり、老眼自体を治療するものではありません

オルソケラトロジーは何歳までできる?年齢制限は?

「何歳まで」という年齢制限はオルソケラトロジーにはありません。日本眼科学会「オルソケラトロジーガイドライン(第2版)」で、未成年者には慎重に処方するよう定められています。治療方針は眼科医によって異なるため、オルソケラトロジーを扱っている近くの医療機関で相談してみるのがおすすめです。

オルソケラトロジーは、睡眠時間が短くても使える?

オルソケラトロジーは、睡眠時間が短かったり、不規則だったりすると効果が出にくい場合があります。安定した視力を得るためには、レンズを装用した状態での睡眠が6〜8時間程度必要と推奨されています。

【体験談】60代男性が語るオルソケラトロジーのリアル

【体験談】60代男性が語るオルソケラトロジーのリアル

オルソケラトロジーレンズを10年以上使っている方(男性・愛知県在住・60代[2026年4月時点])に、使い心地や生活の変化についての体験談を伺いました。

オルソケラトロジーレンズを使って10年以上。メガネが好きになれなかった

「オルソケラトロジーレンズを私が使い始めたのは2013年3月で、すでに13年ほど前になります。2年後の2015年4月にレンズの更新で再契約し、以降も3ヵ月に1回の定期検査を受けています。

もともと、目が悪くて、0.3程度の視力で長年生活していました。メガネが好きになれず、ゴルフや映画鑑賞などの必要な場面では仕方なくかけるものの、それ以外は裸眼で過ごしていました。サングラスはゴルフの際に目を守るためにかけますが、度付きメガネはできるだけ避けたいと思っていました。」

止めれば元に戻る安心感から、レーシックではなく、オルソケラトロジーを選んだ

「オルソケラトロジーを最初に知ったのは、雑誌の記事です。ただ、知って早々に使い始めたわけではなく、時間が結構経ってからでした。日本メーカーがオルソケラトロジーのレンズを発売することを新聞記事で知り、以前、仕事でお世話になった眼科で取り扱っていることが分かったからです。

「日本人に合わせたオルソケラトロジーレンズが出るなら、もうここしかない」と思いました。寝ている間に角膜の形を整える仕組みも、ズボンプレッサーで生地を整えるような感覚でイメージできていました。レンズを装用するだけで、治療を止めれば元に戻る安心感があるのもよかったです。」

効果はすぐに体感できた。仕事中もメガネなしで、遠くを見る時も近くを見る時も裸眼で

「効果は、治療を始めてからすぐに体感できました。裸眼視力が0.3程度だったのが、メガネなしでも生活できるようになりました。遠くがしっかり見えて、本当に快適です。その一方で近くを見る場合は、老眼鏡をかけた方が楽なので家では使いますが、煩わしいので外で使うことはなく、仕事中も裸眼で過ごしています。

矯正されていた形が元に戻るのか、夜になると多少見えにくくなることはあります。実際、1日つけ忘れて2〜3日過ごしたときもあるのですが、徐々に視力が落ちていきますが、生活に支障が出るほどではありません。長年使っているため、視力の戻り方が緩やかなのだと思います。」

費用も現実的で「もっと普及してもいい」と思える優れた選択肢

「周囲にもオルソケラトロジーを勧めました。同僚で1人、効果を実感して長く使っていた人もいます。費用も月6,000円程度で、コンタクトレンズと大きく変わらないので、もっと普及してもいいのにと思います。

オルソケラトロジーは、若い人だけでなく、私のような世代でも十分に恩恵を受けられます。メガネの煩わしさも、目にメスを入れる必要もなく、費用も現実的です。もし合わなければ止めればいい。その気軽さも含めて、とても優れた選択肢だと思います。」

※あくまで個人の体験・感想であり、すべての人に当てはまるものではありません
※オルソケラトロジーの導入に関しては必ず眼科医への相談が必要となります

まとめ:オルソケラトロジーはどんな大人に向いている?

オルソケラトロジーがどのような大人に向いているのか、改めて整理してみましょう。

オルソケラトロジーが向いている人の特徴

・日中に裸眼で過ごしたい方
・メガネやコンタクトレンズで生活するのが難しい方

多くの方がトラブルなく治療を受けていますが、通常のコンタクトレンズ同様、レンズが目に直接触れるため、目の障害を引き起こすリスクは少なからずあります。レンズの誤った取り扱いによって目の障害につながる可能性もあります。そのため、使用方法を理解し、日々のレンズケアを正しく行える人が「向いている」といえるでしょう。

オルソケラトロジーを慎重に検討したほうがよい人

・睡眠時間が短い方
オルソケラトロジーで安定した視力を得るためには、レンズを装用した状態で6〜8時間程度の睡眠が必要とされているためです。

・ケアが難しい場合
オルソケラトロジーは形状が特殊なため、通常のコンタクトレンズよりも汚れが付きやすく、安全に治療を続けるためには正しいケアと定期的な検査が欠かせません。

オルソケラトロジーのケアには、ハードコンタクトレンズ用でかつ適合レンズとされているケア用品を使います。おおよそ通常のハードコンタクトレンズのケアと同じですので、事前に無理なくケアができそうか確認してみてください。メニコンも下記の商品をオルソケラトロジーレンズのケアができる商品として販売しています。適合レンズであることを眼科医に相談の上、お求めください。

■レンズの洗浄や保存→酸素透過性ハードコンタクトレンズ用酵素洗浄保存液「O2ケア アミノソラ」
https://www.menicon.co.jp/products/care/hard/amino/

■タンパク性汚れを落とす→タンパク洗浄液「プロージェント」
https://www.menicon.co.jp/products/care/hard/progent/

オルソケラトロジーを扱っている医療機関は?

オルソケラトロジーを扱っている医療機関をメニコンの下記サイトでご紹介しています。お近くの医療機関を探す際にご活用ください。

●東京 https://www.menicon.co.jp/ortho/institution_list/tokyo/
●大阪 https://www.menicon.co.jp/ortho/institution_list/osaka/
●名古屋(愛知) https://www.menicon.co.jp/ortho/institution_list/aichi/
●福岡 https://www.menicon.co.jp/ortho/institution_list/fukuoka/
●そのほか https://www.menicon.co.jp/ortho/institution_list/

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