どっちがおすすめ?
メガネとコンタクトレンズの選び方
視力の矯正が必要なとき、メガネとコンタクトレンズのどちらを選ぶか迷う方は多いのではないでしょうか。メガネやコンタクトレンズを選ぶときは、視力や乱視の有無など目の状態に合わせて選ぶことが大切です。また、自分にとって快適な方を選びたいですよね。そこで今回は、メガネとコンタクトレンズの選び方について、わかりやすく解説します。
モノが見える仕組み
人の目は、カメラと同じような構造をしています。カメラのレンズの役割を果たす角膜から光を取り入れ、その奥にある水晶体がピントを調節します。そしてカメラのフィルムの役割を果たす網膜に移り、モノが見えるのです。
モノが見えにくくなる原因
モノの見やすさには個人差があります。視力が落ちていると一言でいっても、近視や遠視、乱視など様々な種類の状態があり、それぞれ異なる特徴を持ちます。どのような特徴があるのか、詳しくご紹介します。
近視
遠くのモノが見えにくい状態です。遠くの人の顔がぼやけて誰か判別できなくなったり、黒板の字がかすんで読みにくくなったりします。
遠視
モノの距離を問わずピントの調節が必要なため、疲労を感じやすいことが特徴です。ピントの調節機能に異常が起きているわけではないため、見え方だけでは気づきにくいという問題があります。気づかずに放置すると目の疲労を感じるようになり、日常生活に支障をきたします。
乱視
ピントがひとつに合わず、モノが二重に見えたり、輪郭がはっきりしなくなったりすることが特徴です。小さな文字が二重に見えて読み取りにくくなるなど、日常生活に支障をきたします。
上記のように、見え方には様々な種類があるため、まずは眼科で目の状態を調べてもらうことが大切です。視力が低下した状態を放置すると、視力がさらに低下する恐れがあります。疲れ目から頭痛や肩こりが起きることもあるため、早めに眼科を受診しましょう。
メガネとコンタクトレンズのどちらを選ぶべき?
メガネとコンタクトレンズのどちらでも視力を矯正できるため、それぞれの特徴や好みを踏まえて選ぶことをおすすめします。次で紹介するように、ライフスタイルや考え方なども含め、自分にあった方を選びましょう。
お手入れが簡単なのはメガネ
メガネには特別なケアが不要です。専用のメガネふきで汚れを軽くふき取るだけでケアが済みます。コンタクトレンズは、専用の洗浄液でこすり洗いをして、適切に保管しなければなりません。1dayのコンタクトレンズの場合は使い捨てられますが、2week以上のものは保管が必要です。泊りがけの旅行などに便利なのはメガネでしょう。
運動時に適しているのはコンタクトレンズ
コンタクトレンズは目に張りついているため、激しい運動をしても外れにくいことが特徴です。メガネは手やボールが当たることで壊れる恐れがあります。またフレームによって視野が狭くなることや、メガネがずれやすいことなどもあり、運動時には不向きです。
夜ふかしの影響が少ないのはメガネ
コンタクトレンズには、装用時間のルールがあります。装用時間を超えてコンタクトレンズを使用すると目への負担が大きくなり、目の病気のリスクが高まります。メガネには装用時間の制限がないため、夜ふかしする人に向いています。ただし、夜ふかしそのものが目に負担をかけるため注意が必要です。
印象を変えたくない場合はコンタクトレンズ
メガネをかけると、顔はもちろん、全身の雰囲気も変わります。メガネをファッションとして取り入れたい場合は別として、印象を変えたくない場合はコンタクトレンズがおすすめです。印象を変えることなく視力を矯正できます。
自分にあったメガネの選び方
自分に合わないメガネを使うことで、疲労感や違和感を覚え、不快な気分になるでしょう。次の4つのポイントを押さえ、自分にあったメガネを選ぶことが大切です。
どこも痛くないか
メガネをかけたとき、耳や鼻に違和感や痛みがある場合は自分にあっていません。メガネ店で調整してもらいましょう。かけたときに違和感がなければ、自分にあっていると言えます。
フレームの種類があっているか
フレームには、プラスチックや金縁など様々なものがあります。重さやかけ心地が異なるため、細かいところまでチェックしましょう。軽量化のために金属やねじを使わないフレームなど、様々なニーズに応えられるフレームがあります。
度数などはあっているか
度数や乱視の有無など、自分にあっているか確認しましょう。あわないメガネを使うことは、目の疲れの原因となります。1日中使うのか、車の運転中や授業中だけ使うのかなど、使用シーンにあわせた調整が必要です。
自分にあったコンタクトレンズの選び方
装用の練習をしたところ、うまくつけられず、自分にコンタクトレンズは向いていないと思ってしまう方もいるでしょう。しかし初めは誰でもコンタクトレンズの装用に苦労するものです。焦らずに練習することで、だんだんと装用にも慣れていくでしょう。
また自分にあったコンタクトレンズを選ぶことが、快適な使用への第一歩です。コンタクトレンズは継続使用期間や材質などが異なる様々なタイプがあります。次のような項目をチェックして、自分にあったものを選びましょう。
酸素透過率
目も呼吸しているため、酸素を供給できるコンタクトレンズを選ぶことが大切です。コンタクトレンズによって酸素をどれだけ通すかが異なるため、眼科医と相談して選びましょう。
継続使用期間
1日で使い捨てる1dayのコンタクトレンズは、洗浄液などによるケアが不要です。2weekや1monthのコンタクトレンズは、専用の洗浄液でこすり洗いなどをして適切にケアや保管をしなければなりません。このように管理は面倒ですが、1dayよりも価格は抑えることができます。
ハードタイプとソフトタイプ
ソフトコンタクトレンズは、激しい運動でも外れにくいという特徴があります。さらに異物感が少なく自然なフィット感を得られます。ハードコンタクトレンズは、慣れるまで異物感がありますが、視力と乱視の矯正力が高く、酸素をしっかり通すことが特徴です。
まとめ
メガネとコンタクトレンズのどちらの方が優れているとは一言では表せません。どちらにもメリットとデメリットがあるため、ライフスタイルや考え方、好みなどに合わせて選ぶことが大切です。
メガネを選ぶときは、フレームやレンズが自分に合っているか、コンタクトレンズを選ぶときは、継続使用期間や酸素透過率などが自分に合っているかチェックしましょう。自分に合ったものを選び、視力や乱視を快適に矯正してくださいね。