コンタクトレンズのゴロゴロ感(異物感・痛み)の原因は?目薬の注意点など対処法も解説 | コンタクトレンズのメニコン

公開日:2025年9月19日

コンタクトレンズのゴロゴロ感(異物感・痛み)の原因は?目薬の注意点など対処法も解説

コンタクトレンズのゴロゴロ感(異物感・痛み)の原因は?目薬の注意点など対処法も解説

コンタクトレンズを装用していて「ゴロゴロする」「異物感がある」「痛い」と感じたことはありませんか?

このような不快感は、さまざまな原因によって引き起こされるもので、場合によっては眼科での診察や治療が必要になることもあります。

今回は、コンタクトレンズによるゴロゴロ感の原因と対処法をわかりやすくまとめました。気になる症状がある方は、参考にしながら改善のヒントを見つけてみてください。

コンタクトレンズによるゴロゴロ感が出る原因

コンタクトレンズによるゴロゴロ感が出る原因

ゴロゴロ感の主な原因は、以下にまとめたようにいくつかあります。中には、ひとつの原因が別の不快感を引き起こしたり、症状を悪化させていたりする場合もあります。ご自身に当てはまる項目がないか、チェックしてみましょう。

コンタクトレンズが裏返し

コンタクトレンズの表と裏を間違えてつけるとゴロゴロ感を感じる場合があります。ソフトコンタクトレンズは、薄くてやわらかいため、表と裏が逆になりやすいです。

ハードコンタクトレンズも、可能性は低いものの、強く押さえると表と裏が逆になる場合があります。裏表が逆になったハードコンタクトレンズは、元に戻せても歪んでいる可能性があるため、装用できません。

コンタクトレンズのキズ・破損・変形

コンタクトレンズの表面にキズ・破損・変形があると、ゴロゴロ感が生じる場合があります。過剰なこすり洗い・コンタクトレンズの乾燥・荒れた手指での取り扱いなどがキズ・破損・変形の原因と考えられます。

コンタクトレンズのキズは、肉眼では確認できないほど小さい場合もあるでしょう。キズには汚れがたまりやすく、さらにゴロゴロ感が増してしまう可能性も考えられます。

汚れ(タンパク質・脂質・カルシウム・花粉・ほこりなど)

汚れもゴロゴロ感の原因になります。涙に含まれるタンパク質・脂質・カルシウムなどはコンタクトレンズに付着しやすく、ケアを怠ると汚れとして蓄積します。

花粉・ほこり・動物の毛などによってアレルギーが引き起こされ、目やにが多く出てコンタクトレンズに付着すると、さらに汚れが付着しやすくなる場合もあるでしょう。

乾燥

コンタクトレンズや目の乾燥も、ゴロゴロ感を生む原因です。乾燥の原因は、下に例を挙げたとおりさまざまです。

■マイボーム腺の詰まり
目は涙の蒸発を防ぐために、マイボーム腺から分泌される油の膜で守られています。マイボーム腺が汚れで詰まり、油膜がまだらになって乾燥が進む場合もあります。

■ドライアイ
ドライアイは、病的なもの(涙が少ないタイプ・涙が過剰に蒸発するタイプ)と、コンタクトレンズの装用によるもの(まばたきの回数が減ったり、コンタクトレンズの上に涙がのりにくくなったりして涙の蒸発が過剰に起こる)に分類されます。自己判断せずに眼科の診察を受けましょう。

■生活環境・習慣
エアコンが効いた部屋に長時間いたり、卓上ファンの風を直接顔に当てたりするのも、目やコンタクトレンズの乾燥につながります。

また、パソコンやスマホなどのモニターを見続けることも乾燥の原因となります。モニターを見ながら作業を長時間していると、まばたきが減って涙が蒸発しやすくなり、普段と比べると、まばたきの回数が1/3に落ちてしまうとのデータもあるため注意しましょう。

眼精疲労

パソコンやスマホなどによる目の酷使が眼精疲労につながり、ゴロゴロ感を生む場合もあります。単なる目の疲れであれば、良質で十分な睡眠によって改善が期待できます。

しかし、目の酷使を続けていては、ゴロゴロ感はケアできません。上で紹介したように乾燥の原因でもあるので、生活習慣の改善が求められます。ゴロゴロ感がさらなる眼精疲労につながって悪循環になってしまう場合もあるかもしれません。

コンタクトレンズが合っていない

コンタクトレンズが目に合っていないのも、ゴロゴロ感の原因のひとつです。たとえば、度数が合っていない場合や、乱視の矯正をしたほうがいいのに近視用のコンタクトレンズを使い続けている場合などがあります。

見えにくさから目の負担が大きくなり、眼精疲労を引き起こしてゴロゴロ感が生じることもあります。

フィッティング(コンタクトレンズの形状が目に合っているか)がよくないのもゴロゴロ感の原因です。フィッティングがきついと、目が締め付けられるような圧迫感や不快感があったり、コンタクトレンズのふちが白目(結膜)に当たって痛みが出たりすることがあります。

年齢や環境によって目の状態が変化し、コンタクトレンズが合わなくなっている場合もあるでしょう。

使い始めたばかりで、コンタクトレンズにまだ慣れていない

コンタクトレンズを使い始めたばかりで慣れていないうちはゴロゴロ感が生じることもあります。個人差があるものの、慣れるまで数日から約1週間程度かかるといわれています。

眼科医の指示に従いながら、5日〜1週間かけて徐々に装用時間を延ばし、慣らしていきましょう。ただし、ゴロゴロ感が1ヵ月も続く場合は眼科に相談してください。

コンタクトレンズをはずしてもゴロゴロ感がある場合は眼科に相談

コンタクトレンズをはずしてもゴロゴロ感がある場合は眼科に相談

コンタクトレンズをはずしてもゴロゴロ感がある場合は、目の病気(角膜感染症など)になっていたり、目がキズついたりしている可能性があります。

たとえば花粉症の場合は、アレルギーの対策をしなければ、ゴロゴロ感の根本的なケアはできないでしょう。

アトピー性角結膜炎や春季カタルなどの花粉症によく似た病気の場合もあり、自己判断で対処をすると、症状を悪化させる可能性があります。

また、角膜感染症を引き起こしていると、炎症によってゴロゴロ感が出る場合があります(目の痛み・白目の充血・まぶたの腫れなども)。正しく治療しなければ、失明する可能性もある病気です。

目のキズは、定められた装用時間や使用期間を守らずにコンタクトレンズを使い続けていたり、コンタクトレンズのつけはずしの時に爪が目に当たっていたりしてできている可能性が考えられます。キズから細菌が入って眼病になる場合もあります。異変を感じたら眼科医に相談するようにしてください。

コンタクトレンズによるゴロゴロ感の対処法・予防法

コンタクトレンズによるゴロゴロ感の対処法・予防法

コンタクトレンズによるゴロゴロ感が気になる場合、眼科の受診や処方薬による治療だけでなく、自分でできる対処法や日頃の予防策についても確認しておきましょう。

コンタクトレンズをはずしてキズ・破損・変形・汚れ・表裏の確認+洗い直す

定期交換タイプや長期使用タイプを使用している場合は、一度コンタクトレンズをはずして、コンタクトレンズに不具合がないかをチェックしてみてください。コンタクトレンズにキズや破損、変形が見られる場合は新しいものに交換を、汚れがついている場合は、再度しっかり洗浄しましょう。

また、表裏が逆になっていないかも確認しましょう。

1DAYタイプを使用している場合は、新しいコンタクトレンズに交換が必要です。一度はずしたコンタクトレンズは、再装用せずに捨てましょう。

目薬(点眼薬)や装着薬を使う

目薬も、ゴロゴロ感のケア方法の一つです。眼科医の指示に従い、人工涙液などの点眼で乾燥を防ぎ、うるおいを保ちましょう。

ただし、コンタクトレンズをつけたまま点眼できない目薬もあります。市販薬を使う場合は「コンタクトレンズをしたまま」「コンタクトレンズ用」などと記載されたものを、薬剤師や登録販売者に相談して購入・使用するのがおすすめです。

装着薬をつけてからコンタクトレンズをつけるのも、乾燥の軽減や汚れの付着防止になります。うるおいのベールがクッションとなり、快適なつけ心地をサポートしてくれます。

目の負担を減らす環境を整える

環境を改善し、目の負担を減らす・乾燥を防ぐ工夫も重要です。下のような工夫ができます。

■モニターの位置を調整する
目よりも下、目線が軽く下がる位置にパソコンやスマホなどのモニターを置いてみましょう。真正面でモニターを見ている時よりも瞼を開いている幅が少なくなり、涙の蒸発が抑えられます。照明や太陽の光が反射しない位置にモニターを置いて目の疲れを軽減しましょう。

■モニターや部屋の明るさを調整する
目が疲れにくい程度にモニターの明るさを設定しましょう。また部屋全体の照明も“明る過ぎず・暗過ぎず”が基本です。文字を大きく表示させるのも、目の酷使を避けられるのでおすすめです。

■部屋の湿度を保つ
エアコンによって空気が乾燥している場合は、加湿器や濡れタオルなどで部屋の湿度を上げましょう。また、エアコンの風が目や顔に直接当たらないように注意してください。

温めたりマッサージしたりして目をケアする

日頃から目のケアをしましょう。以下のような方法があります。

■適度な休憩
モニターや本などを見ているうちに、目が疲れている場合があります。こまめに目を休ませるようにしてみてください。コンタクトレンズの装用時間を短くするのもよいでしょう。

■意識的なまばたき
しっかりとまばたきをすれば、乾燥を防げます。力をかけず、ゆっくりと閉じ切るように、回数を意識しながらまばたきをしましょう。目全体に涙が行き届きやすくなります。

■ツボ押し・マッサージ
目の周りで、骨があって指で押すと気持ちいいところにツボがあります(下図参照)。目を押さないように注意しながら、目を閉じた状態で指の先や腹などで押してみましょう。(痛みを感じる場合は無理をせず中止してください)

A:太陽(たいよう)…眉尻と目尻から髪の生え際の間にあるくぼみ
B:さん竹(さんちく)…眉毛の内側の端
C:魚腰(ぎょよう)…眉毛の中央部分
D:糸竹空(しちくくう)…眉毛の外側の端
E:晴明(せいめい)…目頭と鼻の間にあるくぼみ
F:承泣(しょうきゅう)…目の下にあるくぼみ

■眼球体操
目を閉じた状態で、眼球を大きくゆっくり回しましょう。右・左回りをそれぞれ行ってみてください。縦横の十字方向や、星形を描くように動かすのもおすすめです。

ほかにも数字の8を横向きに書くように目を動かすのも体操になります。体操のあとは、目を閉じて休みましょう。(痛みを感じる場合は無理をせず中止してください)

■目を温める
目を温めることも、有効なケア方法の一つです。電子レンジで温めたホットタオルをまぶたの上にのせる、目を閉じて温かいシャワーを軽くまぶたに当てるなど、手軽にできる方法がいくつかあります。市販のアイマスクや美顔スチーマーを使うのもおすすめです。いずれの方法も、熱くしすぎないようにし、やけどには十分ご注意ください。

日頃から正しくコンタクトレンズを使う・ケアする

日頃から正しくコンタクトレンズを使う・ケアするのは、ゴロゴロ感の予防の面でも重要です。

■定期的に交換する
1DAYタイプははずしたら捨てる、定期交換タイプは決められた期間で、長期使用タイプは眼科医に相談しながら定期的な交換を行うようにしましょう。

■正しくケアを行う
定期交換タイプと長期使用タイプは、眼科医の指示や取扱説明書に従った正しいケアを毎日行いましょう。ソフトコンタクトレンズとハードコンタクトレンズとでケア用品や使用方法が異なるのはもちろん、コンタクトレンズとケア用品の相性が悪いものもあるので注意しましょう。

装用時にしみる、ゴロゴロ感を感じる場合は、眼科でコンタクトレンズとケア用品の商品名を伝えて相談してみましょう。

正しくケアをしていても、体質や使用方法でコンタクトレンズに汚れが蓄積しやすい方もいます。ソフトコンタクトレンズの場合は洗浄・すすぎ・消毒・保存が1本で行えるMPS(マルチ・パーパス・ソリューション)による毎日のケアと合わせて、タンパク洗浄剤などで定期的に汚れをしっかり洗い落とすのが効果的です。

■自分に合ったコンタクトレンズを使う
度数やフィッティングなど、自分の目の状態に合ったコンタクトレンズを使うことが、ゴロゴロ感の予防につながります。

ほかにも、乾燥でゴロゴロ感が出やすい方には、水分蒸発が少なく、酸素透過性が高いシリコーンハイドロゲルのコンタクトレンズがおすすめです。コンタクトレンズが汚れやすいと感じる方は、使用のたびに新品と交換できる1DAYタイプが衛生的で安心です。

自分の目に合ったコンタクトレンズを適切に使うには、月額制で安心の「メルスプラン」が便利です。汚れ・キズ・破損などによるコンタクトレンズの交換はもちろん、視力の変化に応じた新しいコンタクトレンズへの切り替えにも対応しており、快適なコンタクトレンズライフをサポートしてくれます。

定額制コンタクト MELS PLAN

※眼科医の判断と、メルスプラン加盟施設へのご来店が必要です。

眼科で定期検診を受ける

ゴロゴロ感がある時だけでなく、眼科を定期的に受診するようにしましょう。

定期検診を受けていれば、自分に合ったコンタクトレンズを使えるのはもちろん、コンタクトレンズの汚れ具合やキズの有無から、扱い方や手入れの方法を指導してもらえる場合もあるでしょう。目のトラブルの早期発見にもつながります。

まとめ

コンタクトレンズのゴロゴロ感の原因と対処法を紹介しました。さまざまな原因が考えられ、中には病気の診断や治療が必要な場合もあります。異変を感じたらコンタクトレンズを無理につけようとせず、早めに眼科に相談しましょう。

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