コンタクトレンズが目の裏側に入った!?装用中に紛失した場合の探し方やずれた場合の対処法を確認 | コンタクトレンズのメニコン

公開日:2023年12月26日

コンタクトレンズが目の裏側に入った!?装用中に紛失した場合の探し方やずれた場合の対処法を確認

コンタクトレンズが目の裏側に入った!?装用中に紛失した場合の探し方やずれた場合の対処法を確認

装用していたコンタクトレンズが見当たらなくて、焦っている・困っているところではありませんか?目の裏側に入ったのではないかと思っている人もいるかもしれません。コンタクトレンズの探し方にはコツがあります。装用中に紛失したコンタクトレンズの探し方やずれたときの対処法をチェックしておきましょう。

コンタクトレンズは目の裏側には入らない

コンタクトレンズは目の裏側には入らない

コンタクトレンズは、白目のところまでずれることがあっても、目の裏側には入りません。まぶたは裏側で目とつながっており、真横からの断面図(下図参照)を見ると袋状になっているのがわかります。コンタクトレンズがずれたとしても、途中で止まるため、目の裏までは到達しない構造なのです。

イラスト

コンタクトレンズがずれる原因

コンタクトレンズがずれる原因として、たとえば下記のようなものが考えられます。

■コンタクトレンズや目の乾燥

涙による表面張力(水滴の内部に働いて丸くしようとする力)でコンタクトレンズは目の上で安定しています。またコンタクトレンズの下にある涙がまばたきによって交換されること(涙液交換)によって、目は正常な機能を保っているのです。空調設定や生活環境が影響して目が乾燥すると、表面張力のバランスが乱れて涙による働きが阻害され、コンタクトレンズがずれる可能性が考えられます。

■コンタクトレンズの汚れ

コンタクトレンズの表面に汚れがついているのも、ずれにつながる可能性があります。コンタクトレンズにはタンパク質の汚れが付着しやすいので、日常的なケアの不備がずれにつながっているのかもしれません。

■裏返しての装用

ソフトコンタクトレンズの場合、表裏を間違える(間違えそうになる)ときがあるのではないでしょうか。裏返して装用してしまうと、うまく目にくっつかずにコンタクトレンズがずれる可能性があります。異物感や痛みにつながる・視力がうまく出ない・目にキズがつく恐れがあるため、ずれる以前に、そもそも表裏を間違えない、間違えたらすぐに装用し直すようにしましょう。

■激しい運動

基本的に、コンタクトレンズ(とくにソフトコンタクトレンズ)はスポーツシーンでの利用に適しています。ただし適切に使用していても、激しい運動によってコンタクトレンズがずれるときがあるかもしれません。屋外のスポーツの場合は、土ぼこりや風などによってコンタクトレンズや目の状態が変化する点もずれの原因として考えられます。

■コンタクトレンズが合わなくなっている

適切に装用しているにもかかわらず頻繁にずれる場合は、コンタクトレンズが合わなくなっている可能性があります。目が開く幅やまぶたの力が加齢などで変化すると、コンタクトレンズが合わなくなり、ずれたりはずれたりしやすくなります。フィッティング(コンタクトレンズと黒目の合い方)を眼科で見てもらうとよいでしょう。

コンタクトレンズを装用中に紛失したときの探し方

コンタクトレンズを装用中に紛失したときの探し方

装用しているはずのコンタクトレンズが見当たらなくても、まずは落ち着いてください。はずれて落ちているだけかもしれません。コンタクトレンズを装用中に紛失したときの探し方を、目に違和感がない場合とある場合に分けて紹介します。

目に違和感がない場合

まぶたを上下に引っ張りながら目を動かしたときに違和感がない場合は、気付かないうちにコンタクトレンズがはずれたのかもしれません。コンタクトレンズが落ちていないか周辺を探してみましょう。発見できたら、指先に水分をつけてくっつけるようにしてコンタクトレンズを拾ってください。
ただし、発見できたとしても、拾ったままのコンタクトレンズを使用してはいけません。細菌が付着したり、コンタクトレンズにキズがついたりしている可能性があります。使い捨てタイプは新品に交換、長期使用タイプはコンタクトレンズの状態を眼科で確認してもらいましょう。

目に違和感がある場合

目に違和感がある場合は、下記の方法でコンタクトレンズを探してみましょう。コンタクトレンズが発見できたら、後述の「対処法」を参考にしながら、はずすか元の位置に戻すかを試みてください。

■鏡で確認してみる

鏡の前に行き、目をよく観察してみてください。ずれただけで、コンタクトレンズがすぐに発見できる場合もあります。

■点眼液(目薬)を使う

点眼液を使用すると、見える範囲まで移動してきてコンタクトレンズが発見できる場合もあります。すでに紹介したとおり、コンタクトレンズがずれる原因の1つが乾燥です。点眼液を使用して目が潤うと、コンタクトレンズが移動して発見しやすくなるのです。

■まぶたを閉じて目を上下左右に動かす

まぶたを閉じた状態で上下左右に目を動かしてみるのもコンタクトレンズを探す方法といえます。目を動かしているうちに違和感のある部分が特定でき、コンタクトレンズの発見につながるでしょう。

■まばたきを繰り返す

まばたきを繰り返すと、涙が分泌されて目が潤います。点眼液を使う場合と同様に、コンタクトレンズが移動しやすくなり、発見につながったり自然と押し出されたりする可能性が期待できます。

コンタクトレンズがずれたときの対処法

コンタクトレンズがずれたときの対処法

ずれたコンタクトレンズが発見できたら、正しい位置に戻すか、一度はずすかの対処をしましょう。無理やり引っ張りだそう・はずそうとすると、目のキズや炎症の原因になりかねません。下記の対処法を参考にしながら、慎重に対処してください。

点眼液を使う

角膜がキズつく恐れがあるため、無理やりはずそうとせず、コンタクトレンズと目を点眼液などで潤します。コンタクトレンズが動くようになったら、角膜をキズつけないようにゆっくりとはずしてみましょう。
コンタクトレンズを装用したまま点眼液を使う場合は、防腐剤を含まない「人工涙液目薬」にするか、眼科医の指示に従うようにしましょう。

指で元の位置に戻す(ハードコンタクトレンズ)

(1)手鏡を用意します。
(2)顔の正面で手鏡を持ち、ずれているコンタクトレンズの位置を確認します。
(3)コンタクトレンズがずれている方向と逆側に目を動かします。
(4)ずれているコンタクトレンズの位置より奥に指を当て、目を正面に戻します。

※動画で確認する場合はこちらから※

スポイトを使ってはずす(ハードコンタクトレンズ)

ハードコンタクトレンズをはずす場合は、スポイトを使う方法があります。「SPスポイト」をメニコンでも販売していますので、ぜひご利用ください(下記は、「SPスポイト」を使用する場合の手順です)。

(1)親指と人さし指で、SPスポイトの緑の部分を持ちます。
(2)鏡を見ながらコンタクトレンズの位置を確認します。
(3)SPスポイトの先端をコンタクトレンズの中央部分に軽く押し当てます。
(4)SPスポイトを少しだけ下へ引くようにして、コンタクトレンズをはずします。

※動画で確認する場合はこちらから※

無理せず眼科に相談

発見できたのはいいものの、コンタクトレンズが目に張りついている場合は、自力で取ろうとしないでください。張りついたコンタクトレンズを自分ではがすと、目にキズがつく可能性があります。目の奥に入り込んでいる場合も同様です。紹介した対処法ではずせない場合、または自分ではずすのが不安な場合や目に異常を感じている場合は、無理せず眼科に相談しましょう。

まとめ

装用中に紛失したコンタクトレンズの探し方や、ずれたときの対処法をまとめました。目の裏側には入らないものの、紛失したまま目の中でコンタクトレンズが放置されていると、トラブルにつながる恐れがあります。装用中に紛失したコンタクトレンズを発見できないときや目からはずせなくなったときは、無理せず眼科に相談しましょう。

また普段つけているコンタクトレンズがずれやすくなっている・はずれやすくなっている場合、改めてのフィッティングが必要です。無視して使い続けると、眼障害や体に悪影響が及ぶ可能性があります。気付かないうちに目の状態が変化している場合があるので、眼科で定期的に検査を受けましょう。

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