公開日:2026年7月17日
コンタクトレンズ紛失・ずれの原因と対処法|目の裏側に入ることはある?
コンタクトレンズが見当たらないとき、「目の裏側に入った?」と不安になる方も多いでしょう。実際には目の構造上、レンズが裏側に入ることはありません。本記事では、コンタクトレンズ紛失時の探し方、ずれの原因と正しい対処法、さらに予防策まで詳しく解説します。
コンタクトレンズは目の裏側に入らない
コンタクトレンズは白目側にずれることはあっても、目の裏側には入りません。まぶたは袋状で行き止まりになっているため、構造上レンズが奥まで到達することはありません(下図参照)。
レンズがずれた場合には、違和感が生じたり、視界がぼやけたりするため、正常な位置に戻すか、または、レンズを取り外しましょう。
コンタクトレンズ紛失時の探し方
コンタクトレンズが見つからない時のチェック方法を確認しましょう。
目に違和感がない場合
まぶたを上下に引っ張りながら目を動かしたときに違和感がない場合は、気付かないうちにコンタクトレンズがはずれたのかもしれません。コンタクトレンズが落ちていないか周辺を探してみましょう。発見できたら、指先に水分をつけてくっつけるようにしてコンタクトレンズを拾ってください。
ただし、発見できたとしても、拾ったままのコンタクトレンズを使用してはいけません。細菌が付着したり、コンタクトレンズにキズがついたりしている可能性があります。使い捨てタイプは新品に交換、長期使用タイプは入念に洗浄をした後、装用しましょう。その際に異物感、違和感がある場合はコンタクトレンズの状態を眼科で確認してもらいましょう。
目に違和感がある場合
目に違和感がある場合は、下記の方法でコンタクトレンズを探してみましょう。コンタクトレンズが発見できたら、後述の「対処法」を参考にしながら、はずすか元の位置に戻すかを試みてください。
■鏡で確認してみる
鏡の前に行き、目をよく観察してみてください。ずれただけで、コンタクトレンズがすぐに発見できる場合もあります。
■点眼液(目薬)を使う
点眼液を使用すると、見える範囲まで移動してきてコンタクトレンズが発見できる場合もあります。後半で紹介しますが、コンタクトレンズがずれる原因の一つが乾燥です。点眼液で目を潤すことでレンズが動きやすくなり、探しやすくなります。
■まぶたを閉じて目を上下左右に動かす
まぶたを閉じた状態で上下左右に目を動かしてみるのもコンタクトレンズを探す方法といえます。目を動かしているうちに違和感のある部分が特定でき、コンタクトレンズの発見につながるでしょう。
■まばたきを繰り返す
まばたきを繰り返すと、涙が分泌されて目が潤います。点眼液を使う場合と同様に、コンタクトレンズが移動しやすくなり、自然と押し出され発見できる可能性があります。
コンタクトレンズがずれる原因
コンタクトレンズがずれる原因として、下記のようなものが考えられます。
コンタクトレンズや目の乾燥
涙による表面張力で、コンタクトレンズが眼の上に引き寄せられ、安定します。また、コンタクトレンズの周囲を覆う涙が、まばたきによって交換されること(涙液交換)によって、目は正常な機能を保っているのです。
空調設定や生活環境が影響して目が乾燥すると、表面張力のバランスが乱れて涙による働きが阻害され、コンタクトレンズがずれる可能性が考えられます。
コンタクトレンズの汚れ
コンタクトレンズの表面に汚れがついていることも、ずれにつながる可能性があります。コンタクトレンズにはタンパク質や脂質などの汚れが付着しやすく、日常的なケアが十分でないことがずれの原因になる場合もあります。
裏返し装用
ソフトコンタクトレンズの場合、表裏を間違える(間違えそうになる)ときがあるのではないでしょうか。裏返して装用してしまうと、うまく目にくっつかずにコンタクトレンズがずれる可能性があります。
裏返しての装用は、異物感や痛みにつながる・見え方に違和感が出る・目にキズがつく恐れがあるため、表裏を間違えない、間違えたらすぐに装用し直すようにしましょう。(1DAYコンタクトレンズの場合は新しいコンタクトレンズに交換が必要です。定期交換や長期使用タイプの場合は一度洗浄してから再装用しましょう。)
スポーツや強風などの環境要因
基本的に、コンタクトレンズ(特にソフトコンタクトレンズ)はスポーツシーンでの利用に適しています。ただし適切に使用していても、激しい運動によってコンタクトレンズがずれる場合があります。
屋外のスポーツの場合は、土ぼこりや風などによってコンタクトレンズや目の状態が変化する点もずれの原因として考えられます。
フィッティング不良
適切に装用しているにもかかわらず頻繁にずれる場合は、コンタクトレンズが合わなくなっている可能性があります。目が開く幅やまぶたの力が加齢などで変化すると、コンタクトレンズが合わなくなり、ずれたりはずれたりしやすくなります。フィッティング(コンタクトレンズと黒目の合い方)を眼科で見てもらうとよいでしょう。
コンタクトレンズがずれたときの対処法
ずれたコンタクトレンズが発見できたら、正しい位置に戻すか、一度はずすかの対処をしましょう。無理やり引っ張り出そう・はずそうとすると、目のキズや炎症の原因になりかねません。下記の対処法を参考にしながら、慎重に対処してください。
点眼液で潤す
角膜がキズつく恐れがあるため、無理やりはずそうとせず、コンタクトレンズと目を点眼液などで潤します。コンタクトレンズが動くようになったら、角膜をキズつけないようにゆっくりとはずしてみましょう。
コンタクトレンズを装用したまま点眼液を使う場合は、防腐剤を含まない「人工涙液目薬」にするか、眼科医の指示に従うようにしましょう。
まぶたの上から指で元の位置に戻す(ハードコンタクトレンズ)
コンタクトレンズが上下や左右にずれている場合は、まぶたの上から指で元の位置に戻せることがあります。
※コンタクトレンズに直接触れて戻すのは目を傷つける恐れがあるのでやめましょう。
以下の手順で行いましょう。
(1)手鏡を用意します。
(2)顔の正面で手鏡を持ち、ずれているコンタクトレンズの位置を確認します。
(3)コンタクトレンズがずれている方向と逆側に目を動かします。
(4)まぶたの上から、ずれているコンタクトレンズの位置より奥に指を当て、目を正面に戻します。
※動画も合わせて確認ください※
専用スポイトを使用(ハードコンタクトレンズ)
ハードコンタクトレンズをはずす場合は、専用のスポイトを使う方法があります。メニコンでは「SPスポイト」を販売しています。
以下は、「SPスポイト」を使用する場合の手順です。
(1)親指と人さし指で、SPスポイトの緑の部分を持ちます。
(2)鏡を見ながらコンタクトレンズの位置を確認します。
(3)SPスポイトの先端をコンタクトレンズの中央部分に軽く押し当てます。
(4)SPスポイトを少しだけ下へ引くようにして、コンタクトレンズをはずします。
※SPスポイトの持つ位置など動画で解説していますので合わせてご覧ください※
眼科に相談
紹介した対処法ではずせない場合、または自分ではずすのが不安な場合や目に異常を感じている場合は、無理せず眼科に相談しましょう。
コンタクトレンズのずれの予防法
コンタクトレンズがずれにくい環境を整えることも大切です。レンズの種類を見直したり、装着薬を使用したりすることで改善する場合があります。気になる方は、こうした対策も試してみてください。
乾きにくい素材のコンタクトレンズを使う
乾きにくいコンタクトレンズを選ぶことも、ずれの予防につながります。
・まばたきのたびによく動き、涙液交換がスムーズなハードコンタクトレンズを使う
・ソフトコンタクトレンズの場合は、取り込んだ水分を放出しにくいシリコーンハイドロゲル素材のものを選ぶ
などもおすすめです。
■メニコンの使い捨てハードコンタクトレンズ
■メニコンのシリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズ
装着薬で潤いを保持し、汚れ付着を防止
装着薬をつけてからコンタクトレンズを装用するのもおすすめです。装着薬は、装着する前のコンタクトレンズに数滴垂らして装用します。
コンタクトレンズの潤いをキープするだけでなく、タンパク質・脂質・化粧品などの汚れが付着するのを防ぐ作用があり、ずれの防止効果が期待できます。
■ソフトはもちろん、ハードコンタクトレンズ・カラコンにも使える装着薬
定期的な眼科検査でフィッティング確認
普段つけているコンタクトレンズがずれやすい・はずれやすい場合、改めて眼科等でのフィッティングが必要です。調子が悪いところを放置して使い続けると、眼障害や体に悪影響が及ぶ可能性があります。気付かないうちに目の状態が変化している場合があるので、眼科で定期的に検査を受けましょう。
まとめ
コンタクトレンズは目の裏側に入ることはありませんが、紛失やずれを放置すると角膜障害や感染症などのリスクがあります。発見できない場合や外せない場合は、自己判断せず眼科に相談しましょう。








