コンタクトレンズの度数の見方を確認!メガネの度数や視力との違いも解説 | コンタクトレンズのメニコン

公開日:2025年7月15日

コンタクトレンズの度数の見方を確認!メガネの度数や視力との違いも解説

コンタクトレンズの度数の見方を確認!メガネの度数や視力との違いも解説

コンタクトレンズの度数は、パッケージやレンズケースを見ればすぐにわかります。ただ「度数」という日本語ではなく、アルファベットの略称で示されているので、見方がわからない方もいるかもしれません。

パッケージやレンズケースにある表記の見方や、メガネの度数や視力との違いなど、コンタクトレンズの度数について紹介します。

コンタクトレンズの度数とは?パッケージの見方も確認

コンタクトレンズの度数とは?パッケージの見方も確認

コンタクトレンズの度数の基本情報から確認していきましょう。

コンタクトレンズの度数とは屈折力を表した数値

コンタクトレンズの度数とは、「レンズの屈折力(光を曲げる力)」を示す数値です。光を曲げる力が大きいほど「度(度数)が強い」といえます。目(角膜と水晶体)の屈折力と網膜までの距離が合わず、網膜上に焦点を結ばない場合に、コンタクトレンズで屈折力を調整して、適切な見え方を実現しています。

その調整の度合いを示す数値が、コンタクトレンズの度数です。単位は、D(Diopter:ディオプター)を用います。

コンタクトレンズのパッケージにある度数の見方

コンタクトレンズの度数表示には、Powerの略称「P」「PWR」や、球面を表すSphereの略称「S」「SPH」などが記載されています。

コンタクトレンズのパッケージやレンズケース、眼科でもらった指示書などを確認してみましょう。マイナスは近視、プラスは遠視を表し、数字が大きいほど矯正の度合いが強くなります。

コンタクトレンズのパッケージとレンズケースの写真を上に掲載しました。このコンタクトレンズの場合は「P」で度数が書かれています。「P -4.75」なので、近視を4.75D矯正できるコンタクトレンズだとわかります。

度数以外のコンタクトレンズ用語の確認

度数(「P.」「PWR」)だけでなく、コンタクトレンズのパッケージやレンズケースには、ほかにもさまざまな数値が記載されています。
あわせて、そのほかのコンタクトレンズに関する用語も簡単に確認しておきましょう。

■BC:ベースカーブ
コンタクトレンズの丸みを示す数値です。BCの数値が、小さいほどカーブがきつく、大きいほどカーブが緩やかであることを示します。コンタクトレンズの装用感や安定性に影響します。

■DIA:コンタクトレンズの直径
DIAは、Diameter(ダイアメーター)の略称で、コンタクトレンズの直径を示す数値です。コンタクトレンズの装用感や安定性に影響します。

乱視の度数はCYL、遠近の度数差はADDで表す

度数に関するコンタクトレンズ用語として、「CYL」と「ADD」もチェックしておきましょう。

「CYL」は、乱視度数(円柱度数)を示す数値です。乱視とは、ものが二重に見えたり、にじんで見えたりするような状態です。乱視用のコンタクトレンズに記載されており、数値が大きいほど乱視が強いことを意味します。

「ADD」は、加入度数(遠くを見るときと近くを見るときの度数差)を示す数値です。遠近両用のコンタクトレンズに記載されており、この差が大きいほど、近くを見るときの補正が強いことになります。

コンタクトレンズとメガネの度数、視力の違い

コンタクトレンズとメガネの度数、視力の違い

コンタクトレンズの度数とメガネの度数、そして視力との違いが気になる方もいるかもしれません。それぞれの意味や違いを確認してみましょう。

視力とは?

視力とは、目がものを見る力を表します。
一方、度数はレンズの屈折力を示す数値であり、先述のとおり視力とは異なる概念です。そのため、視力がわかっていても度数を知ることはできません。

コンタクトレンズとメガネの度数の違い

メガネとコンタクトレンズとでは、レンズと角膜の間の距離(角膜頂点間距離)が違うため、度数が異なります。コンタクトレンズは目の上に直接のせるのでその距離はほぼゼロです。しかしメガネの場合、レンズと目が約12mm離れています。そのため、コンタクトレンズとメガネとでは必要な度数が異なるのです。

たとえば近視矯正用の凹レンズの場合、目から離れるほど度数を弱く感じます。そのため、角膜とレンズの間に距離があるメガネのほうが、コンタクトレンズよりも強い度数で処方されることが一般的です。

コンタクトレンズの度数のQ&A

コンタクトレンズの度数のQ&A

コンタクトレンズの度数に関して、より具体的な疑問をお持ちの方もいるでしょう。そこで、よくある質問とその回答をまとめました。ぜひ参考にしてください。

Q1.自分に合ったコンタクトレンズの度数はどのように確認できますか?

A.定期的に眼科で検査を受けるのが望ましいです。年齢や生活環境によって、最適な度数は変わっていきます。機械による他覚的検査と、見え方を本人に聞きながら測定する自覚的検査、さらに利用予定のコンタクトレンズを装用しての確認検査によって、最適な度数を定期的に確認しましょう。

Q2.コンタクトレンズの度数が強過ぎる・弱過ぎるとどうなりますか?

A.コンタクトレンズの度数が強過ぎる「過矯正」や、逆に弱すぎる場合には、常にピントを合わせようとして目に負担がかかる状態になります。よく見えないからと目を細める機会が増えるのもよくありません。眼精疲労によるさまざまな不調はもちろん、場合によっては視力低下や乱視につながる可能性もあります。適切な度数のコンタクトレンズを選ぶ・使うことが重要です。

Q3.コンタクトレンズの度数を上げると目が悪くなるのは本当ですか?

A.度数を上げること自体が、目を悪くする原因になるわけではありません。コンタクトレンズをはずして裸眼になると、見えていた状態から見えない状態になるため、目が悪くなったと錯覚してしまうことがあります。これは、コンタクトレンズを使用していると誰にでも起こり得る現象です。

度数が足りていないと、見えにくさから目に負担がかかる状態が続きます。その結果、近視が進行するリスクが高まるおそれもあるため、自分に合った適切な度数のコンタクトレンズを選び、正しく使用することが重要です。

Q4.度数などの数値が同じなら、コンタクトレンズの種類を自己判断で変えてもいいですか?

A.自己判断でコンタクトレンズの種類を変えるのは止めましょう。度数などの数値が同じでも、コンタクトレンズのメーカー・デザイン・素材などによって見え方や装用感が異なります。実際につけてみないと、コンタクトレンズが合っているかは確認できません。また、度数だけではなく、加齢に伴う目の変化や、緑内障や白内障などの疾患によって見えづらさが生じている場合もあります。眼科で検査を受けた上で、自分の目に合ったコンタクトレンズに変更しましょう。

Q5.生活スタイルの違いによって、適切な度数は変わりますか?

A.個人差を考慮したうえで、自宅で過ごすことが多い場合はやや弱め、外出が多い場合はやや強めの度数のコンタクトレンズを使うという選択肢もあります。

外出時には、遠くの景色や看板などを見る機会が多くなり、自宅にいるときよりも遠くをはっきり見えるようにしておく方が快適なケースもあるでしょう。しかし、外出時の見え方に合わせたコンタクトレンズをしたままスマホや読書などで手元を見ると、見え方がキツく感じ、疲れ目や頭痛などの不調につながる可能性もあります。生活スタイルについても眼科医に相談しながら、最適な度数を検討しましょう。

まとめ

コンタクトレンズの度数について解説しました。コンタクトレンズとメガネの度数、そして視力はそれぞれ異なるものであり、年齢や生活環境の変化によって最適な度数も日々変わっていくことをご紹介しました。
常に快適に使い続けるためにも、定期的に眼科で検査を受け、その時の自分に合った度数のコンタクトレンズを選ぶようにしましょう。

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