公開日:2023年5月16日 最終更新日:2024年5月20日
子どもはコンタクトレンズをいつから装用できる?
「前までメガネをしていた友達が、コンタクトレンズに切り替えた。私もコンタクトレンズが気になる!」
お子さんと話していると、そのような機会が訪れるかもしれません。お子さんの視力が変化し矯正を考えたとき、「うちの子もコンタクトレンズをつけ始めていいのか?」と悩む親御さんもいるでしょう。
今回は、“いつから・どのようになったら子どもはコンタクトレンズの装用を始めていいのか”を解説していきます。
コンタクトレンズの装用、みんなはいつから始めている?
コンタクトレンズの装用開始時期について、さまざまな調査が行われてきました。たとえば、「平成30年度学校現場でのコンタクトレンズ使用状況調査」(公益社団法人日本眼科医会)では、「高校1年生」でコンタクトレンズデビューをした人が最も多いとの結果でした。2番目に多かったのが「中学1年生」、3番目が「中学2年生」です。
またコンタクトレンズデビューのきっかけとして、年齢だけでなく、スポーツも大きい要因だと考えられています。前出の平成30年度学校現場でのコンタクトレンズ使用状況調査によると、「スポーツ」をきっかけにコンタクトレンズの装用を始めたお子さんは多いとの結果が出ています(ほかには、「メガネが嫌」や「装着が簡単」という理由でコンタクトレンズに変えたお子さんが多く見受けられました)。
コンタクトレンズを始めるのに特別な年齢基準はありません。自分でつけはずしや手入れができれば、年齢に関係なくコンタクトレンズは使用可能です。コンタクトレンズ購入時には、つけはずしや手入れの方法が指導されています。購入したその場で実践練習が受けられるので、小学生のお子さんであっても安心してコンタクトレンズの装用を始められるでしょう。
なお、年齢を問わず、眼科医の判断・指導のもと使用方法を守ることがコンタクトレンズの使用においては重要です。個人の判断のみでコンタクトレンズを使用することはやめましょう。
子どもが発する視力低下のサイン
コンタクトレンズを始めたタイミングとして「高校1年生」や「スポーツを始めた」などを紹介しました。しかしほかのタイミングであっても、“視力低下のサイン”がお子さんに見られたらコンタクトレンズをつけ始めるタイミングと考えてもいいかもしれません。
令和4年度の文部科学省の調査によると、視力が1.0未満の子どもは小学生で約37.8%・中学生で約61.2%にのぼります。小学生や中学生は視力が変わりやすく、親御さんの定期的な確認が必要です。お子さんをよく観察すると、以下のようなサインに気付けるかもしれません。視力変化のサインが出ている場合は、お子さんを連れて眼科医に相談しましょう。
出典元:令和4年度学校保健統計(確定値)の公表について (PDF:480KB)
■ 視力変化のサイン
・明るい場所をまぶしがる。
・目を細めることが多い。
・飽きっぽくなっている。
・片目をよくつむっている。
・目をよくこする。
・テレビやゲームの画面に近づいて見ている。
・集中力が低下している。
・目をパチパチさせている。
コンタクトレンズを始める決め手
すでに紹介したとおり、コンタクトレンズの装用に年齢制限はありません。
ただしコンタクトレンズは高度管理医療機器のため、お子さんがコンタクトレンズをつけ始められるかは、「眼科医の判断・指導の下、使用上の注意を守り、適切に扱えるか」で判断する必要があります。
下記を踏まえて、コンタクトレンズを使っても問題ないかを確認してみましょう。
(1)コンタクトレンズのつけはずしをきちんとできるか
落としたり破損したりせずにコンタクトレンズを装用できるかは重要なポイントです。
ソフトコンタクトレンズの場合は、コンタクトレンズの表裏が判断できるかも確認しましょう。
また、爪が長ければ、装用するときにコンタクトレンズや目を傷つける原因になるかもしれません。コンタクトレンズをつけ始めたら、常に爪を短く丸く整えておくようにお子さんに注意喚起をしていく必要があります。
(2)適切なレンズケアを行えるか
1日使い捨てのタイプを除き、コンタクトレンズはケア用品による毎日のレンズケアが発生します。
レンズケアは「手洗い」と「こすり洗い」の2種類が基本です。洗い方のほかにも「レンズケースの乾燥および定期的な交換」や「保存液を毎回新しくすること」などのケアも忘れてはなりません。
(3)コンタクトレンズの装用時間など、ルールを守れるか
「眠るときはレンズをはずす」や「使用期間を超えたら捨てる」など、コンタクトレンズには目の健康を守るためのさまざまなルールがあります。ルールに反した行いを続けていると、目の健康を害して視力低下につながりかねません。
お子さんが決められたルールをきちんと守れるか、装用開始の前にお子さんと話し合うのが望ましいでしょう。
コンタクトレンズを購入するときのポイント
コンタクトレンズを購入するときには、押さえておきたいポイントが3つあります。それぞれ以下で解説しますので、コンタクトレンズを購入するときに実践するようにしましょう。
1.眼科医の検査を受ける
すでに記載したとおり、コンタクトレンズは高度管理医療機器です。ペースメーカーや人工呼吸器などと同じく、機能障害や副作用が起こったときには、人体へのリスクが高いものとされています。
お子さんの目の健康を第一に考え、コンタクトレンズを購入する前には眼科医に相談して必ず検査を受けるようにしましょう。
2.お子さんに合ったコンタクトレンズを選ぶ
目も、口や皮膚と同じく呼吸をしているのをご存じでしょうか。
酸素を通しにくいコンタクトレンズを選ぶと、目が酸素不足になる危険性が指摘されています。コンタクトレンズの種類によって、目が受ける影響には差があります。お子さんのライフスタイルや使用目的を一緒に考えて、それに合ったコンタクトレンズを眼科医に相談しながら選びましょう。
3.眼科で定期的な検査を受ける
自分では気付かないうちに、日常生活の中で目に負担がかかっている場合があります。自覚症状のないまま視力が低下しているお子さんもいるかもしれません。
常にベストなコンディションでコンタクトレンズを使うためにも、定期的な眼科受診を親御さんから促してあげるのが望ましいです。とくに視力が変化しやすい小学生と中学生は、3カ月ごとに眼科医の検査を受けるようにしましょう。
メニコンがお子さんのコンタクトレンズデビューをサポート
メニコンが提供するコンタクトレンズの定額制サービス「メルスプラン」には、お子さんがコンタクトレンズを安心して利用できる工夫が多くあります。
メルスプランは月々の定額制で、追加費用がかかりません。また不調やトラブル時には新しいコンタクトレンズと無償で交換できます。(※長期使用タイプ(ソフトコンタクトレンズ・ハードコンタクトレンズ)の場合、破損レンズの1/2以上を店舗にご持参ください)。視力に変化があった場合は、いつでも度数や種類の変更が可能です。
コンタクトレンズのケアもサポートしているので、お子さんのコンタクトレンズデビューにぜひご活用ください。
またメニコンが開発した「スマートタッチ」なら、内面を触らずにコンタクトレンズを取り出せます。つまんでそのまま目につけられるので、表裏を間違う心配もありません。コンタクトレンズ初心者の子どもにも優しい設計といえるでしょう。
さらにメルスプランは、「子ども達の健全な育成に寄与するサービス」として、子ども会推奨マーク対象商品の認定を受けました。これは、コンタクトレンズの取り扱いが不慣れだったり、近視が進行しやすいと言われている子ども達にも、メルスプランなら目にやさしい適切なコンタクトレンズ利用が促進できると評価されたものです。
スマートタッチ搭載のコンタクトレンズも対象!
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まとめ
コンタクトレンズには“何歳以上から”という年齢制限はありません。しかし、コンタクトレンズをお子さんがつけ始める際には、今回紹介したポイントを踏まえて親御さんがしっかりチェック・サポートしてあげるのが望ましいでしょう。
また子どもの視力は変わりやすいので、目の健康を守るためにお子さんが定期的に眼科で検診を受けられるように親御さんも意識してください。
視力変化のサインや正しいケアに気を配り、お子さんのコンタクトレンズデビューと目の健康をサポートしていきましょう。
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