目やコンタクトレンズに涙があたえる影響を勉強しよう

涙イメージ

涙による表面張力でコンタクトレンズは安定して装着できますので、コンタクトレンズに欠かせません。しかし涙に含まれる油分は、コンタクトレンズが汚れる原因になる場合もあります。涙はいいものなのか、わるいものなのか? コンタクトレンズや目に涙がおよぼす影響や役割をチェックしてみましょう。

目の保護や栄養補給に役立つ涙

目の保護や栄養補給に役立つ涙

突然ですが、みなさんはどんなときに涙を流しますか?悲しいとき、嬉しいときなど感情の高まりで流すこともあれば、玉ねぎを切っているとき、あくびをしたとき、目にごみが入ったとき・・・など何らかの刺激を受けて流すこともありますよね。

「涙」は、目の保護や栄養補給などの役割を果たすために欠かすことのできないものですが、特に上記のような感情や刺激の有る無しに関わらず、成人ですと1日に平均0.5~0.75mlほど自然に分泌されています。

この涙の原料となっているのは実は血液なのです。赤血球などをろ過して作られているので無色透明になっています。

ちなみに涙は油層、液層の2層構造をしており、それらの中にはアルブミンやグロブリン、リゾチームなどのタンパク質やカルシウム、ナトリウムなどを含んでいます。涙がしょっぱいのは、ナトリウムを含んでいるからなんですね。

涙は、涙腺で産生されて眼の表面に供給されたのち、多彩な生理学的役割を果たします。角結膜上皮への栄養補給・まばたき運動の円滑化・抗菌蛋白による感染防御、さらに老廃物を回収後に涙道から排出する役割です。環境の変化に応じて体内の状態を一定に保とうとするホメオスタシス(生態恒常性)が働くなか、涙液産生>涙液排出の状態になると「涙目 (流涙症)」、逆に涙液産生<涙液排出の場合は「ドライアイ」につながります。

感情によって涙の質が変わる!?

感情によって涙の質が変わる!?

人が感情の喜怒哀楽によって流す涙について、「人はなぜ涙を流すのか?」という研究が、アメリカの生化学者ウィリアム・フレイ2世博士によって行われたことがあります。その研究の実験で、被験者に悲しい映画を見せた場合に流した涙と、玉ねぎを切らせた場合に流した涙をそれぞれ採取して分析したところ、悲しい映画を見たときに流した涙の成分の方がタンパク質の濃度が高かった、という結果に。これによって感情と涙の質には何らかの関係があることが示されました。

また感情の涙にはストレス反応によって分泌されるホルモンの一種「ACTH」が含まれていることが分かっています。これはどういうことかというと、人は体や血液中に生じたストレス物質を、感極まって泣くことによって排出していることになるわけです。よく「泣いたらスッキリした」という声を聞きますが、実はこれを裏づけていると言えます。気分が落ち込んでいる時には、深く考えるより思い切り泣く! これが気持ちをリセットするための案外てっとり早い方法かもしれません。

コンタクトレンズが安定するための涙の働き

コンタクトレンズが安定するための涙の働き

コンタクトレンズは涙の作用によって安定的に目に装着することができます。上記の図のように濡れた2つのガラス板の間に水が凹の形であるとき、内部圧は外部圧よりも小さい状態といえます。2枚のガラス板はお互いに近づき接着しようとする力が働いているのです。

間の水を涙・左側の小さい板をコンタクトレンズ・右側の大きい板を角膜ととらえてみましょう。するとコンタクトレンズが角膜上に安定しているときにもこの表面張力が働いているのが同じ原理で説明できます。

またコンタクトレンズが角膜中央部に安定する理由のひとつに、角膜の表面形状があげられます。角膜周辺部のカーブが大きいため、角膜中央部のカーブに合わされたレンズは、周辺部に移行するにつれてずれにくくなるのです。まばたきの際には、上まぶたによってレンズが上方へ引き上げられます。

まばたきは1分間に17~20回するのが普通です。コンタクトレンズ装用中に行われるまばたきは、レンズの下にある涙の流入・流出を交互に促し、新鮮な涙に交換(涙液交換)します。角膜機能を正常に保つ重要な働きも、まばたきによって交換される涙が果たしているのです。

コンタクトレンズユーザーが注意したい涙にまつわる注意点

コンタクトレンズユーザーが注意したい涙にまつわる注意点

冒頭でも紹介したように、涙の成分によって目やコンタクトレンズに悪影響が及ぶ可能性があります。注意点をチェックしましょう。

■ タンパク質や脂質が汚れとなって眼障害につながるリスクがある

コンタクトレンズにとって、なぜケア用品が必要になってくるのでしょうか。(※1DAYタイプを除く)レンズは、ホコリなどといった外的な汚れの他に、眼に装用することによって、タンパク質や脂質といった涙液中の成分などが付着してきます。これを放っておくと、使いづらくなるだけでなく汚れが原因で眼障害につながる可能性も…。よって、ハードコンタクトレンズもソフトコンタクトレンズも正しいケアが必要なのです。

■ マイボーム腺の詰まりから涙の質が悪化!?

涙はその「量」よりも「質」が問われはじめているのをご存じですか?涙は油層(油の膜)と液層の2層構造をしています。油層は、まぶたのふちにあるマイボーム腺というところから眼の中に供給され、涙の表面で一枚のバリアのように働いて涙の蒸発を防止しています。この働きにより瞳はみずみずしさを保つことができます。

ところがこの油層を分泌するマイボーム腺という器官が詰まってしまうと、涙の表面の油層がまだらになってうまく蒸発を防ぐことが出来なくなってきます。結果として乾燥感が強く表れることがあります。マイボーム腺の詰まりの原因は老化や炎症の他に「お化粧で塗りこめてしまう」ということがあります。睫毛の内側にラインを引くとマイボーム腺を塗りこめてしまうことがあるので注意しましょう。

■ 空調によってまばたきが減少。涙も蒸発しやすくなる

乾燥したオフィスでは涙の量に影響が出たりして、コンタクトレンズを装用しているとゴロゴロすることも。また、風が大きく影響することもあるんです。エアコンの送風口だけでなく、デスクの上においた小型ファンなど顔に直接当たる風は涙そのものを乾かしてしまうこともあります。
そして何と言っても一番危険性をはらんでいるのが、パソコンでの作業。専門用語では“VDT作業”と呼ばれ、画面などディスプレイの一点を集中して見続ける作業のことをいいます。数時間も連続してこの作業をしていると、まばたきの回数を無意識のうちに減らしてしまい、涙が蒸発しやすくなるのです。空調設定や生活環境に配慮して、目(涙)が乾かないように努めましょう。

まとめ

目の健康を維持し、コンタクトレンズを安定的に使用する上で涙は必要不可欠といえます。しかし無意識に生活していくなかでも涙が乾燥したり涙の成分がコンタクトレンズ汚れにもなりうることをご紹介しました。目に不調を感じた際はコンタクトレンズの使用を控え、再度コンタクトレンズのケアを行い眼科に相談したりと健康第一でのコンタクトレンズ利用を意識しましょう。

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