定額制コンタクトレンズ「メルスプラン」の誕生秘話をメニコン会長が語る | コンタクトレンズのメニコン

公開日:2023年3月1日

定額制コンタクトレンズ「メルスプラン」の誕生秘話をメニコン会長が語る

定額制コンタクトレンズ「メルスプラン」の誕生秘話をメニコン会長が語る

メニコンでは、コンタクトレンズの定額制サービス「メルスプラン」を提供しています。メニコンの代表執行役会長 田中英成とフリーアナウンサーの川本えこさんによるMenicon Radioで、『サブスクの先駆け~メルスプラン誕生秘話~』と題し、メルスプランの誕生秘話やメリットについて紹介しました。メルスプランについて理解を深める上でも役に立つ内容なので、本コラムで改めてご紹介します。

デフレ不況からメルスプランを着想

デフレ不況からメルスプランを着想

ーーコンタクトレンズを月額制かつ低価格で利用できるサービス『メルスプラン』はいつからスタートしたのですか?

田中会長(以下、田中) 「2001年にスタートしました。日本はバブルがはじけて少し経済が停滞している時期です。」

田中 「消費者にとってはいいことなのですが、物価が下落して価格があまりにも安くなりすぎると、産業そのものが崩壊するリスクがあります。1990年代後半にはコンタクトレンズの価格が安くなりすぎた結果、価格競争が販売店の間で激化して取扱店の経営が傾いていました。メーカーであるメニコンも同様に業績を落とし、国内企業も海外企業も業績を悪化させている状況だったといえます。」

田中 「価格破壊によって、お客さまのコンタクトレンズに対する意識が医療用具(1990年第後半当時:現在は高度管理医療機器)から生活用品(消耗品)に変わっていきました。高度管理医療機器であるとの意識が薄れていったんです。するとコンタクトレンズを正しく使用されないお客さまが増え、残念ながら間違った使い方が原因で目の障害を起こす事例が出てくるようになりました。眼科の先生からも『これは社会問題である』と悪い意味で注目をされていたんです。」

田中 「『コンタクトレンズを使うお客さまの目を守りたい』一心で、私は考えて考えて……考え抜きました。するとあるとき“定額制でコンタクトレンズを提供すれば、安全なコンタクトレンズライフをお客さまに提案できる”という神の啓示のようにアイデアが降ってきたのです。」

ーー価格競争が起こっている最中に定額制を始めるのは、かなり勇気が必要ですね。

田中 「当時はまだ“サブスク”という言葉すらない時代で、携帯電話ですら定額制に踏み切っていませんでした。つまり前例がないんです。社内や販売店、眼科の先生にも最初は大反対されました。しかし『必ず成功する。これをやらなければコンタクトレンズを使用するユーザーの目は守れない』という非常に強い信念で、私はメルスプランを推進していこうと決めました。」

田中 「結果として、現在では130万人以上の会員さまに支えられてメルスプランを続けています。」

メルスプランは、東日本大震災やコロナ禍で「強さ」を発揮

メルスプランは、東日本大震災やコロナ禍で「強さ」を発揮

田中 「東日本大震災で多くの販売店が営業できなくなったときにも、販売店の再起を支援し、お客さまにサービスを継続して提供できました。東日本大震災においてもメニコンの業績を大きく悪化させずに乗り切れたので、メルスプランは災害に強い仕組みといえるでしょう。」

ーー東日本大震災だけでなく、近年は水害の被害が各所で出ていますが、そういった場合も支援ができますね。

田中 「メルスプランに入ると定額制でコンタクトレンズを受け取れるので、欲しいときに必要な枚数だけ手元に届きます。お客さまに経済的な負担を強いずに使っていただけるので、家計の状況を気にせずに、目のコンディションに従ってコンタクトレンズの交換ができるでしょう。メルスプランは災害に強いのと同時に、目の安全性を担保できるのです。」

ーーお客さまの状況に合わせて対応ができるのですね。コロナ禍で対面ができない場合は、お客さまのもとにコンタクトレンズを配送するのですか?

田中 「本来コンタクトレンズは高度管理医療機器なので、眼科の先生に指導を受けて使用するのが大原則です。しかしコロナ禍の影響で、直接病院に行きづらい状況がありました。今回は緊急対策として、コンタクトレンズを直接お客さまへお届けするサービスをメルスプランでは展開しました。」

ーー自宅にいても常にフレッシュなコンタクトレンズをつけられたのですね。

田中 「コロナ禍をきっかけに、これからライフスタイルが変わっていくと考えられます。ですが原則として、コンタクトレンズを使用するには定期的な眼科でのケアが必要です。適切なケアを行った上で、コンタクトを自宅に宅配していくサービスは共存していくと思います。」

独自技術で、内面側を触らず装用できる「スマートタッチ」を開発

独自技術で、内面側を触らず装用できる「スマートタッチ」を開発

ーーユーザーのみなさんにはコンタクトレンズを正しく使って欲しいですよね。

田中 「コンタクトレンズは高度管理医療機器なので、いい加減な使い方をすれば、どれほどいい商品であっても、万が一のとき障害を起こす場合もあります。目の健康を第一に考えて適切に使っていただければ、我々としても非常に嬉しいです。」

ーーコンタクトレンズをより清潔に使っていただくために、取り出しが簡単な『スマートタッチ』を開発したのですよね。

田中 「スマートタッチはコンタクトレンズの外面側しか触らず、内面側は綺麗な状態でつけられる弊社独特の考え方です。コンタクトを取り出すときは基本的に指で触ります。レンズはお椀の形をしており、とくにソフトコンタクトレンズは保存液の中に浸かっている状態なので、凸面側が下でなければ沈みません。すると、取り出すときは、目に触れる内面側を最初に指で触ります。使い捨てができる清潔な1DAYタイプのコンタクトであっても、使用前に自分の指で内面側を汚してしまう欠点が従来の物にはありました。」

田中 「弊社の商品である1DAYタイプのコンタクトレンズ『Magic』は、開封するとコンタクトレンズの凸面側が上を向いています。使用者はそのまま指でつまんで装着できるので、コンタクトの外面側だけしか指で触りません。」

ーースマートタッチを実現するのは、技術的に大変だったんですよね。

田中 「凸面側を下にしなければコンタクトレンズは沈まないので、上にした状態でコンタクトレンズを収納する技術は、メニコンにしかできないといえるでしょう。(2020年7月時点)」

ーー開発にはどのくらいかかったのですか?

田中 「スマートタッチの考え方が当時の開発現場には無かったので、非常に大変でした。しかし“絶対にコンタクトレンズの内面側に触れてはいけない”という強い思いが私にはあったので、スマートタッチの考え方をどうしても商品化したかったのです。3年余分にかかりはしたものの、弊社の開発メンバーが私の思いを実現してくれました。現在メニコンが自社製造する1DAYタイプのコンタクトレンズはスマートタッチが標準装備であり、世界に類を見ない画期的なものだと思います。」

田中 「さらに1DAYコンタクトレンズの外面側をつまむと、内面側と外面側を間違えずに装着できます。ソフトコンタクトレンズを使っていると、指につけて目に装着する間にどちらが表か裏かわからなくなった経験をお持ちの人も多いでしょう。そのようなストレスがスマートタッチには非常に少ないのです。」

ーーそれはいいですね。メルスプラン・スマートタッチについての詳しい情報は、以下のWebページなどからご確認ください。



スマートタッチ搭載のコンタクトレンズも対象!定額制サービス「メルスプラン」はこちらから

スマートタッチについてはこちらから

まとめ

トークの中でも紹介があったように、定額制のメルスプランは家計にも優しいだけでなく、災害時などでも利用しやすい工夫が詰まったサービスです。またスマートタッチなど、目の健康を第一に考えて開発された商品やサービスをメニコンでは数多く提供しています。目の健康を考えて、メルスプランやスマートタッチのコンタクトレンズをぜひご利用ください。


今回ご紹介したMenicon Radioはこちらからご視聴いただけます。



・スマートタッチ標準装備の「1day(ワンデー)コンタクトレンズ Magic」

販売名:メニコン1DAY フラットパック
承認番号:22100BZX01098000

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