従来の20%しかゴミが出ないコンタクトレンズ「Magic」
開発の背景には環境問題への切実な思いが

環境汚染の様子

近年、世界的にレジ袋やストローなどのプラスチックゴミが海に流入し海洋環境を汚染する「海洋プラスチック問題」が深刻化しています。ゴミ分別しているから大丈夫と思っていても、決して他人事ではありません。海洋プラスチック問題が起きてしまうメカニズムを知り、私たちができることを考えていきましょう。

プラスチックゴミによる海洋汚染「海洋プラスチック問題」が深刻化

海洋プラスチック

「海洋プラスチック問題」とは、自然界では分解されないプラスチックゴミが、きちんと廃棄処理されないままに自然界へと流出してしまい、最終的にたどりついた海の環境を破壊してしまっている問題です。日用品や建築材料など、私たちの生活には欠かせないものであるプラスチック。その一方で、分解されずに海中をさまようゴミとなってしまい、海洋生物が間違えて食べたり、船舶の航行の障害となるなどの被害をもたらしています。

海洋生物とプラスチックゴミ

特に近年、5mm以下の小さな「マイクロプラスチック」が海の生態系に及ぼす影響が懸念されています。レジ袋などの目に見えるゴミであれば、人は意識して対処できます。しかし、微細なものはそれが難しく、多くのマイクロプラスチックが廃棄処理されないまま自然界に排出されてしまっているのです。微細とはいえ決して分解されないマイクロプラスチック。餌と間違われて摂取されると海洋生物の体内に蓄積してしまい、時には生物を死に至らしめてしまう危険なものになるのです。

決して他人事ではない海洋プラスチック問題

海洋プラスチックゴミ

日本では年間およそ900万トンものプラスチックゴミを発生させています。そのうち約84%はリサイクルなどにより国内で廃棄処理されているものの、残りの約16%にあたる約150万トンものプラスチックごみは「資源」として、主にアジアの国々へ輸出されています。
しかし、輸出されたプラスチックが必ずしもきちんと廃棄処理されているとは限りません。現地の廃棄処理体制が整っていなかったり、キャパシティを超える量が集まってしまうこともあります。持て余したプラスチックゴミをそのまま埋め立ててしまったり、不完全な焼却処理をしてしまうことがあり、海洋プラスチック問題につながっています。つまり、私たち日本人が排出したプラスチックゴミの一部が、結果的にそのまま海に放出されてしまっているのが現状なのです。

海洋プラスチック問題解決に向けた様々な取り組み

様々な取り組み

世界各国では、プラスチック製のストロー等を禁止としたりレジ袋を有料とするなどの、プラスチックゴミ削減に向けた取り組みが加速化しています。日本政府も、2019年5月に「プラスチック資源循環戦略」を策定。議長国として迎えた6月のG20大阪サミットでは、使い捨てプラスチックの重量削減などの議論を参加国と牽引しながら進めました。
また日本国内でも、多くの企業や団体・自治体などが海洋プラスチック問題を解決するためにさまざまな取り組みを行っています。

  • 海岸や海中・湖・川などの水辺の環境でのゴミ拾い活動
  • プラスチックを極力使わない素材やプラスチックに代用できる素材の開発
  • 海の生き物たちが置かれている危機的な状況を伝えるためのガイドツアーの開催

しかし何より、私たちも海洋プラスチック問題の当事者であることを自覚し、プラスチックゴミを発生させないよう普段から工夫していくことが大切です。

コンタクトレンズも海洋プラスチック問題と深い関わりがある

私たちが日常使っているコンタクトレンズも、海洋プラスチック問題と深い関わりがあります。
レンズ本体がプラスチック素材でできており、また包装されているパッケージもプラスチック製品です。特にレンズ本体が誤って排水溝に流れてしまうと、下水処理場で細かく砕かれ、先ほど説明したマイクロプラスチックとなり海へと流れ出てしまいます。アメリカでは、年間およそ18~33億枚ものコンタクトレンズが下水に流されているとする研究結果が発表されており、大きな問題として認識されています。

メニコンが「Magic」開発に込めた環境への思い

Magic画像

Magicは、環境にも配慮しています

  • Case1

    一次包装の使用材料を大幅に減らしました。

    一次包装の使用材料を大幅に減らしました。

  • Case2

    1年分のコンタクトレンズ(720パック)標準のブリスターパックと比較して、ゴミの量はわずか20%です。

    標準のブリスターパックと比較して、ゴミの量はわずか20%です。

  • Case3

    二次収納ケースはレンズ製造時に不要になった成型プラスチックをリサイクルしてできています。

    二次収納ケースはレンズ製造時に不要になった成型プラスチックをリサイクルしてできています。

コンタクトレンズが海洋プラスチック問題の原因となってしまっている現状を⽣産者として当社は重く受け⽌めています。そこで、1DAYコンタクトレンズの「Magic」の開発にあたって、環境に配慮した⼯夫を⾏いました。
まず、⼀次包装の使⽤材料を⼤幅に削減。これにより、1年分(720パック)換算で、標準のものと⽐べてわずか20%にまでゴミの量を減らすことができました。
さらに「Magic」に同梱されている⼆次収納ケースは、レンズ製造時に不要になった成型プラスチックをリサイクルしてできています。
※アルミ部分もリサイクルが可能です。
※「Magic」は包装から派生した製品ブランドであり、コンタクトレンズの視覚的機能・効果ではありません。
販売名:メニコン1DAY フラットパック / 医療機器承認番号:22100BZX01098000

まとめ

海の生き物たちを苦しめる海洋プラスチック問題は、みなさんに関係のある問題です。私たち一人一人に問題解決のための取り組みが求められています。使い終わったコンタクトを、排水溝やトイレに流すのではなく、きちんとゴミ箱に捨てることは今日からでもできます。
また、海洋プラスチック問題に限らず、地球環境のために私たちができることはほかにもないでしょうか。日々の生活を見直し、環境を守るための取り組みについて考えていきましょう。

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