コンタクトレンズ総合メーカー メニコン

ニュース

2024年3月

メニコン技術供与による新規バイオスティミュラント商品発売へ
~高温による農作物の品質・収量低下の改善を期待~

650A0168a.JPG株式会社メニコンは、メニコンが技術供与したバイオスティミュラント「元気サプリ アツミノリ」が2024年3月から渡辺パイプ株式会社(本社:東京都千代田区大手町1-3-2、代表取締役社長:渡辺圭祐)より発売しましたことをお知らせいたします。

「アツミノリ」はメニコンが研究開発を行ったバイオスティミュラントです。バイオスティミュラントは近年、ヨーロッパを中心に世界中で注目を浴びている新しい農業資材カテゴリーです。天然成分、動植物由来の抽出物、微生物起源の代謝産物などから作られ、干害、高温障害、塩害、冷害、霜害、酸化的ストレス(活性酸素によるダメージ)に対する作物の抵抗性を高め、結果的に収量の増加や品質改善を実現しようとするものです。
参考/バイオスティミュラントについて:https://www.japanbsa.com/biostimulant/definition_and_significance.html

地球温暖化の進行により毎年のように平均気温が上昇しており、特に夏の酷暑は農作物へ多大な悪影響(高温障害)を及ぼしています。2023年は記録的な猛暑となり、多くの農作物に悪影響を及ぼしましたことは記憶に新しいと思います。
参考:https://scienceportal.jst.go.jp/explore/review/20231116_e01/

メニコンは、2014年から静岡大学創造科学技術大学院 原正和教授と共同研究を実施し、ムラサキという植物の根(紫根)から抽出された抽出物(シコンエキス)に植物の高温障害を緩和する効果があることを発見しました。(特許第6395244号)
2017年からは3大学(静岡大学、新潟大学、三重大学)の協力のもと植物熱耐性向上資材研究開発コンソーシアムを設立し、高温障害の緩和が期待できるバイオスティミュラントの商品化を加速してきました。
参考:https://www.menicon.co.jp/company/news/vol655.html
さらに、公的試験場等にも協力を仰いだことで、完成したバイオスティミュラント商品には、『夏場の高温によって発生する、農作物の品質・収量低下の改善が期待できる』という効果を見出しました。適用は水稲、果菜類(トマトなど)などを想定しています。
その後さまざまな検討、準備をすすめ、バイオスティミュラントに関する販売ノウハウを持つパートナー、渡辺パイプ株式会社と連携し、同社を通じて新規バイオスティミュラント商品「アツミノリ」を販売することになりました。

メニコンは、今後もステークホルダーとの共創を通じてサステナブルな商品・サービスの開発や提案に取り組み、持続可能な社会の実現を目指します。

■商品概要
商品名:「元気サプリ アツミノリ」
内容量:200ml
希望小売価格:10,780円(税込)
成分:シコン(紫根)エキス(エタノール含有)
外観・性状:赤紫色液体
使用方法:暑くなる前に所定の濃度に水で希釈して使用
※詳細はリリース参照:https://www.sedia-green.co.jp/news/detail/17909.html

■渡辺パイプ株式会社HP
https://www.sedia-green.co.jp/