コンタクトレンズ総合メーカー メニコン

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2020年1月

犬用眼内レンズ 「メニワンX(テン)」新発売のご案内

株式会社メニコンの子会社で動物眼科医療を専門に眼科機器やサプリメントを販売する株式会社メニワン(愛知県名古屋市西区市場木町390番地 ミユキビジネスパーク四号館、代表取締役社⾧:本田朋章)は、犬の視力補正用レンズ「メニワンX(テン)」を2020 年2月1 日に販売開始いたします。

_DSC9062.JPG人間と同じように犬も歳を追うごとに白内障の発症率が高くなる傾向にあり、その割合は犬の眼疾患の10.6%で、結膜炎に次いで2番目に多い眼疾患となっています(※1)。老年性白内障の他に、犬では遺伝的な若年性白内障などにも注意が必要です。
白内障は本来透明であるはずの水晶体が不透明になった状態をいい、周りがよく見えず、段差でつまずく、物にぶつかるなどの行動が見られるようになります。白内障を放置した場合、水晶体から変性したたんぱく質が溶出し、ぶどう膜炎などの犬にとって苦痛を伴う合併症を発症する恐れがあります。(※2、3)
白内障となった水晶体が再び透明になることはありませんが、眼内レンズを不透明になった水晶体の代わりに眼内に埋植することで愛犬の良好な視覚を取り戻すことができます。

メニコンが1997 年に犬用眼内レンズ「メニわんレンズ」を開発・発売したことにはじまり、2003 年の株式会社メニワン設立以降、17 年に渡りグループ会社が協力して動物眼科医療分野に寄与してまいりました。そしてこの度、国内初となる疎水性アクリル素材のシングルピース犬用眼内レンズ「メニワンX(テン)」を発売することとなりました。
この眼内レンズは、10 年以上実績のあるメニワンF の素材をベースに光学部をより薄くし、小さな切開創からの挿入が可能です。また、犬の眼球サイズに合わせた専用設計とし、より大きい光学部としたことで、獣医師の使い勝手がよくなっております。

■製品特⾧
①動物用で10 年以上実績のある疎水性軟性アクリルを使用
②眼内レンズインジェクターを用いて、約3ミリの切開創から挿入可能
③オープンループを採用することで、ワンサイズで様々な犬種に対応
④網膜保護と手術時の視認性を高める着色レンズ

■レンズデザインの特⾧
①後発白内障軽減のための支持部根部を含む360°にわたるスクエアエッジ加工
②支持部には素材特有の粘着性を低減するシボ加工
③嚢内安定性を高めるため、犬の眼球サイズを考慮した7ミリの光学部径

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国内における動物医療の市場規模は約2,500~3,500 億円、眼疾患はそのうちの約250~350 億円規模(約11%)といわれています(※4)。

「メニワンX(テン)」の発売に合わせメニワンは、白内障が見た目だけの問題だけではなく、放置した場合、犬にとって苦痛を伴う合併症を引き起こす可能性があることを飼い主の皆様に啓発する活動や、白内障手術のオピニオンドクターの後進育成活動に協力することを通して、より多くの犬のQOV(Quality Of Vision)の向上に努めてまいります。

さらにメニワンは大切な家族の一員である愛犬・愛猫と「少しでも長く一緒に過ごしたい」という飼い主の気持ちに応えるため、今後も動物医療に寄り添い、動物の健康をサポートする製品開発とサービスの提供に取り組んでまいります。

メニワンホームページ https://www.meni-one.com/

※1 アニコム 家庭どうぶつ白書2018
※2 伴侶動物の眼科診療(緑書房)
※3 獣医眼科プラクティスNo.3(ファームプレス)
※4 メニコン調べ