コンタクトレンズ総合メーカー メニコン

SDGsへの取り組み - 環境

環境に配慮した製品開発や工場の改善に取り組んでいます。

工場における環境への取り組み

  • 6.安全な水とトイレを世界中に
  • 7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 12.つくる責任 つかう責任
  • 13.気候変動に具体的な対策を

廃棄物削減への取り組み

メニコンでは、製造工程で使用するプラスチックを上質な資源と認識しています。工場では使用後も極力廃棄せず、工場内外で有効活用しています。

<関工場・各務原工場>
工場で使用したプラスチックはリサイクル業者(中部クリーンシステム)を通じて、さまざまなプラスチック製品の原材料として活用されています。

<シンガポール工場>
シンガポール工場では、使用後のプラスチックの約40%を二次包装パッケージの原材料として再利用しており、残りのプラスチックもリサイクル業者へ受け渡しています。

温室効果ガス削減への取り組み

メニコンが地球に優しい企業として活動する上で、気候変動は重要な課題と認識しており、関工場ではエネルギー消費量原単位で年1%以上の削減を目標に取り組んでいます。

(原単位:生産梱包数当たり)

オランダにあるMenicon B.V.のエメン工場の屋上には、年間150MWhの電力を供給できる550枚のソーラーパネルを設置しています。工場稼働に必要なエネルギーの15%を賄っています。
また、ヒートポンプを利用して、冬に冷気を蓄えます。蓄えられた空気は夏に建物を冷やすために再利用でき、逆に夏に蓄えられた熱は冬に建物を暖めるために再利用することができます。

水資源の有効活用

コンタクトレンズ装着脱の前には手洗いに水を使い、ハードコンタクトレンズや定期交換型ソフトコンタクトレンズでは、使用後にケア用品(液剤)によるレンズケアを行う必要があり、水資源はコンタクトレンズに関わる重要な資源と認識しています。
2015年に設立した各務原工場では、従来と比較し50%の節水が可能な純水製造装置を採用しました。関工場では、ソフトコンタクトレンズの生産過程で排出される水の一部を、工場内のトイレの排水として活用するなど、水資源の有効活用に取り組んでいます。

環境に配慮した製品の開発

  • 6.安全な水とトイレを世界中に
  • 12.つくる責任 つかう責任
  • 13.気候変動に具体的な対策を
  • 14.海の豊かさを守ろう

シンガポール工場で生産している1日使い捨てコンタクトレンズ「Magic」は、当社従来品(メニコン1DAY)と比較してレンズ容器のプラスチック使用量を80%削減し、パッケージはコンタクトレンズの製造工程で使用したプラスチックを100%再利用して生産しています。

オランダにあるMenicon B.V.のエメン工場では、製造したコンタクトレンズを収納する容器や宅配用パッケージをリサイクル可能な素材に変更することにより、環境に配慮しています。

フランスのケア用品工場Menicon Pharma SASでは、新しい製造技術により、ケア用品ボトルのプラスチック材料の使用量を最大30%削減しました。

※当工場での従来品との比較。

環境バイオ事業

  • 2.飢餓をゼロに
  • 11.住み続けられるまちづくりを
  • 12.つくる責任 つかう責任
  • 15.陸の豊かさも守ろう
メニコンは、コンタクトレンズ・ケア用品の開発で培った技術を、環境事業分野に活用し、メニコンならではの高品質なものづくりで、環境ビジネスの可能性を拡げます。

稲わら分解促進材:アグリ革命

稲刈り後に残ったわらは土と混ぜられて分解されます。しかし、分解が不十分なままで田んぼに水を入れると、残ったワラが浮いてきたり、有害なガスが発生したりします。また、従来稲わらは焼却処分されることも多く、環境上の問題が指摘されてきました。メニコンはコンタクトレンズのケア用品で培った酵素技術を活かして、稲わら分解促進材「アグリ革命」を開発しました。酵素のチカラで稲わらを分解を促進させ、「ガスわき」や「浮ワラ」を減らす地球に優しい資材です。

環境にやさしい堆肥化促進システム:resQ45

現在、日本国内では年間約8,000万トンの家畜排泄物が排出されています。悪臭や水質汚染など環境への悪影響が懸念されるほか、その処理は農家にとって大変な負担となっています。メニコンはトヨタ自動車との共同で、排泄物を迅速に堆肥化する「resQ45(レスキューヨンジュウゴ)」を開発。発売以来、畜産農家の方々に好評いただいています。

※農林水産省「畜産唐家 推計」(2016年)より引用

限りある資源を有効活用

 

- スターバックスと取り組む、コーヒー豆かすリサイクル

メニコンは環境エコ事業として稲わら分解促進材や畜ふんの堆肥化促進材などの開発に取り組んできましたが、これまでに培った発酵促進技術を応用し、スターバックスコーヒージャパン株式会社のコーヒー豆かすを各店から衛生的に回収し乳酸発酵させることで長期保存と飼料としての利用を可能にする技術を確立、実用化に至りました。

コーヒー豆かすリサイクルの流れ

- ワインの製造工程で出るぶどう搾りかすの有効活用

メニコンはワインの製造工程で発生するぶどうの搾りかすを乾燥粉末化させ飼料化する技術を確立、実用化することに成功しました。ぶどう搾りかすの粉末を飼料に混ぜると、「旨味」と「コク」が増し、鮮度をより長く保ち、病気にかかりにくくなる傾向があります(*)。現在、山梨県のブランド鱒である「甲斐サーモンレッド」の飼料として活用されています。

*山梨県水産技術センター試験研究調査報告書より

乾燥粉末化したぶどう搾りかす
乾燥粉末化したぶどう搾りかす
甲斐サーモンレッド
甲斐サーモンレッド
ぶどう搾りかすを使用したバイオマスプラスチック
ぶどう搾りかすを使用した
バイオマスプラスチック
バイオマスプラスチック活用例
バイオマスプラスチック活用例

さらなる活用として、当社はトルムスイニシエイト株式会社と共同でぶどうの搾りかすを使用したバイオマスプラスチックを開発しました。協力会社の持つ特殊な技術により射出成型可能な原料となりました。メニコンはこの技術を活用し、プラスチックの使用削減に貢献します。

- 廃棄されるゆで卵の有効活用

食品として使われるゆで卵が全国の工場でつくられています。これらのゆで卵は少しでもかけたり殻が付着していたら商品になりません。とても価値が高いにも関わらず廃棄せざるを得ないゆで卵を活用すべく、ナガセサンバイオ株式会社と共同で乾燥粉末化技術を確立しました。現在、養魚用や養豚用の栄養価の高い飼料として利用されています。

ゆで卵 飼料化イメージゆで卵 飼料化イメージ

環境保全活動

  • 6.安全な水とトイレを世界中に
  • 12.つくる責任 つかう責任
  • 13.気候変動に具体的な対策を
  • 15.陸の豊かさも守ろう
持続可能な社会へ向け、さまざまな活動を行っています。

なごや西の森づくり

名古屋市が主催し、市民や企業が主体となって次世代に伝える豊かな森を育てていこうとする森づくりです。メニコンは2009年から「植樹祭」に参加し、苗木の寄付や一連の植樹・育樹活動へ参加しています。

メニコンの森

豊かな森あふれる環境を、そしていのちに欠かせない「水」を、私たちの手で育んでいきたいという思いのもと、2011年より岐阜県高山市における森林再生プロジェクトに参画し、苗木の寄付や一連の植樹・育樹活動を行っています。

クールビズ・ウォームビズ

東日本大震災発生後の2011年より、夏季は国内の全グループ社員にオリジナルポロシャツを支給しています。就業中は全員がユニフォームとして着用し、冬季にはソフトで保温効果の高い機能性繊維を使用したオリジナルジャンバー等を着用するなど、全社をあげてクールビズ・ウォームビズを推進し、省エネ・節電への取り組みを継続しています。

※業務上着用が難しい工場や一部のグループ会社を除く

風呂敷の活用開始

メニコンの直営店「Menicon Miru」、「Miru+」では、風呂敷の活用を開始しました。
使用済ペットボトルをリサイクルした素材で制作し、小さく折り畳むことができ、商品お持ち帰り後もさまざまな機会で繰り返しお使いいただけます。