スポーツビジョンとは?視力と運動の関係性やトレーニング方法を紹介 | コンタクトレンズのメニコン

公開日:2023年6月5日

スポーツビジョンとは?視力と運動の関係性やトレーニング方法を紹介

スポーツビジョンとは?視力と運動の関係性やトレーニング方法を紹介

早い球を眼で追ったり周囲の状況を一瞬で把握したりと、スポーツではあらゆる場面で視力が重要になります。身体能力が高くても視力が低下していれば、十分なパフォーマンスを発揮できないかもしれません。視力と運動の関係性や、「見る力」を向上させるトレーニング方法などを紹介します。

スポーツビジョンとは

スポーツビジョンとは

スポーツビジョンとは、スポーツをする上で必要とされる総合的な「見る力」を指します。筋力・スタミナ・俊敏性などがスポーツをする際に求められるなか、見る力も大切な要素の1つです。スポーツで必要な眼の力というと「動体視力」が一般的に知られているでしょう。動体視力もスポーツビジョンの1つに数えられています。スポーツビジョンには他にも、距離感をつかむ「深視力」や周囲の状況を認識する「周辺視」などさまざまな評価項目があります。

メニコンは、SDGsへの取り組みにおける「質の高い教育をみんなに」の観点で、子どもたちのスポーツビジョン向上に尽力しています。スポーツのパフォーマンスと視力の関係について研究し、子どもたちの見る力をコンタクトレンズでサポート。子どもたちが自分の能力を精一杯出し切れる環境を整え、スポーツがさらに発展するようにメニコンは努めています。

スポーツビジョンの評価項目

スポーツビジョンの評価項目は、すでに紹介したものを合わせて以下の6つが挙げられます。

(1)KVA動体視力:遠くから近くへ直前的に近づいてくる目標を、素早く見極める能力。

(2)眼と手の協応動作:眼で見たものに対して素早く正確に反応し、手と連動させる能力。

(3)瞬間視:一瞬のうちに、どれだけの情報を把握できるかの能力。

(4)深視力:複数の目標物の位置関係を把握する立体視能力。

(5)周辺視:周囲の状況を認識するために必要な能力。

(6)リアクション反応:眼で見たものに対して素早く反応する能力。

スポーツビジョンとパフォーマンスの関連性

スポーツビジョンとパフォーマンスの関連性

必要となるスポーツビジョンは競技ごとに異なります。つづいて、どのスポーツで・どの能力が重要になるのか、スポーツビジョンと各競技の関連性を紹介しましょう。

まずは、それぞれの能力がどのような場面で役に立つか、具体例を交えて説明します。

(1)span.KVA動体視力

KVA動体視力がよければ、高速で近づいてくるボールが認識しやすくなります。野球の場合、打撃率の向上が期待できるでしょう。

(2)眼と手の協応動作

眼と手の協応動作がよければ、速いボールにも素早く反応できます。テニスでは、正確なレシーブが打てるようになるでしょう。

(3)瞬間視

瞬間視がよければ、相手の一瞬の動きに反応できるでしょう。剣道の場合、相手の隙を突いて1本を取りやすくなるといえます。

(4)深視力

深視力がよければ、自分とゴールとの距離感が認識しやすくなります。バスケットボールのシュート成功率が上がるかもしれません。

(5)周辺視

周辺視がよければ、周囲の状況を把握しやすくなります。サッカーでは、敵・味方のポジショニングが把握でき、ドリブル突破や効果的なパスができるようになるでしょう。

(6)リアクション反応

リアクション反応がよければ、相手の動きに素早く反応できます。サッカーの場合、相手の動きに素早く反応でき、シュートのセーブ率が上がるかもしれません。

また、代表的な競技において、どのスポーツビジョンが重要視されているかについてまとめたスコア表のデータがあります。スコアの数字が1~5まであり、数字が大きくなるにつれて重要度は増します。

競技別視機能重要度スコア表

静止視力 DVA動体視力 眼球運動 深視力 周辺視 眼と手の協応動作
野球(打撃) 4 5 5 5 5 5
野球(投手) 3 2 3 3 5 4
バスケットボール 3 3 4 5 5 5
サッカー 3 4 5 5 5 5
テニス 4 5 5 5 5 5
ゴルフ 3 1 4 5 5 5
体操 1 3 3 5 5 5
ボクシング 2 2 5 3 5 5

出典:American Optometric Association

※DVA動体視力とは、上下左右に動く物体をとらえる能力です。


スポーツビジョンの重要度は競技によって異なるものの、「周辺視」と「眼と手の協応動作」は比較的どの競技においても重要な能力であるとデータ表から伺えます。

また視力とスポーツビジョンの関係を調べたメニコンの研究(小中学生計50名が調査対象。視力1.0以上と1.0未満で比較)によると、多くの評価項目で視力がよいほどスポーツビジョンの測定値が高くなる結果が出ました。とくにKVA動体視力や深視力では、大きな差が出ています(下記のデータを参照)。以上から、スポーツのパフォーマンスを向上させるには視力の矯正が大切だといえるのです。

KVA動体視力
(数字が高いほどよい)
深視力
(数字が低いほどよい)
視力1.0以上 0.43 16.64
視力1.0未満 0.14 33.15

※1%の有意水準で統計学的に差がある

※メニコン調べ

スポーツビジョンを鍛えるためのトレーニング

スポーツビジョンを鍛えるためのトレーニング

スポーツビジョンはトレーニングによって鍛えられます。スポーツビジョンの向上に効果的なトレーニング方法(ビジョントレーニング)を2種類まとめました。ぜひ実践してみてください。

追従性眼球運動


眼のストレッチに効果的で、目標物を素早く正確にとらえる能力の向上が期待できます。ストレッチ方法は以下の4つです。

・左右の動き

親指を立てて腕を伸ばし、片手ずつ左右に動かす運動です。顔は固定したまま眼だけを動かして親指の先を交互に見ます。

・上下の動き

親指を立てて腕を伸ばし、片手ずつ上下に動かす運動です。顔は固定したまま眼だけを動かして親指の先を交互に見ます。

・斜めの動き(1)

親指を立てて腕を伸ばし、片手ずつ右上・左下に動かす運動です。顔は固定したまま眼だけを動かして親指の先を交互に見ます。

・斜めの動き(2)

親指を立てて腕を伸ばし、片手ずつ左上・右下に動かす運動です。顔は固定したまま眼だけを動かして親指の先を交互に見ます。

左右・上下・斜め(1)・斜め(2)の順番で、各眼球運動を右手と左手のそれぞれ4往復ずつを2セット実施しましょう。背筋を伸ばして行うのがポイントです。

衝動性眼球運動


しっかり見ることを意識すると、目標物を素早く正確にとらえる能力の向上が期待できます。

・左右の動き

左右に腕を広げ、顔は固定したまま眼だけを動かして親指の先を交互に見ます。

・上下の動き

上下に腕を広げ、顔は固定したまま眼だけを動かして親指の先を交互に見ます。

・斜めの動き(1)

右上と左下に腕を広げ、顔は固定したまま眼だけを動かして親指の先を交互に見ます。

・斜めの動き(2)

右下と左上に腕を広げ、顔は固定したまま眼だけを動かして親指の先を交互に見ます。

・前後の動き

右手を突き出して左手を顔の近くに置き(手は左右逆でも可)、顔は固定したまま眼だけを動かして親指の先を交互に見ます。

左右・上下・斜め(1)・斜め(2)・前後の順番で、各眼球運動を10往復ずつ2セット実施しましょう。背筋を伸ばして行うのがポイントです。

まとめ

あらゆる競技でスポーツビジョンが重要です。トレーニングによって鍛えられる能力なので、スポーツに取り組んでいる人は今回紹介したトレーニングをぜひ実践してみてください。

またスポーツビジョンを向上させる上で、視力矯正も方法の1つになります。コンタクトレンズによる視力矯正によって、スポーツをがんばっているお子さんを親御さんから支援してはいかがでしょうか。



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