コンタクトレンズと乾燥感|コンタクトレンズのメニコン



3rdステージ 目にやさしいレンズの条件は?〜目も呼吸しています〜
7.コンタクトレンズと乾燥感
ソフトコンタクトレンズ上の涙は、裸眼の時に比べて薄いことが知られています。

まぶたの内側の細胞の障害

 

乾燥感とまぶたの内側の障害との関係

まぶたの内側の細胞は、障害を受けると緑色の試験薬で染色されます。その障害のある目では、「乾燥感」の強いことが知られています。

白目の細胞の障害

 

乾燥感と白目の障害との関係

白目の細胞は、障害を受けると緑色の試験薬で染色されます。その障害のある目では、「乾燥感」の強いことが知られています。

コンタクトレンズを装用している時に感じる自覚症状の中で最も多いのが「乾燥感」。特にソフトコンタクトレンズ装用者では、その82%の方が自覚しているといわれています。その原因は明確になっていませんが、涙の異常が関係していると考えられています。ソフトコンタクトレンズを装用すると、その上には涙が十分な厚みをもって維持することができなくなり(図1)、涙が蒸発しやすくなったり、涙がはじきやすくなるといわれています。コンタクトレンズ上の涙は、まぶたとコンタクトレンズ表面との潤滑剤として働いているので、その涙がはじいてしまうと、コンタクトレンズ表面とまぶたの内側の粘膜とが摩擦を生じて、まぶたの内側の細胞の障害をともない(図2)、「乾燥感」に代表される症状が現れます。また、ソフトコンタクトレンズのエッジと白目との摩擦によっても、白目の細胞の障害を伴って(図3)「乾燥感」を生じます。このように、「乾燥感」は、コンタクトレンズと目との部分的な摩擦が生じることにより発現することが最近の研究でわかってきました。その対策としては、コンタクトレンズ上に一時的でも涙を補充する目的で人工涙液の点眼をすることや、コンタクトレンズ上に涙を乗せやすいソフトコンタクトレンズを選択することも大切です。 また、白目に機械的な摩擦を生じにくくするためには、ソフトコンタクトレンズのエッジはシャープなものよりも丸い加工がしてあるものの方が好ましいと考えられます。


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