近年、子供の近視が増加しており世界的な問題となっています。人生100年時代を生きる子供の将来的な視力を守るためには、近視の発症を予防することや進行させない取り組みが非常に重要であると考えられます。
不同視は成長とともに進行し、放置すると両眼視機能の低下・眼精疲労などを引き起こします。特に近視の小児では有病率が高く、高度近視群では4~18歳で34.5%に達します。近視性不同視は両眼近視性不同視(BAM)と片眼近視性不同視(UAM)に分類され、近視が強い眼の方が近視の進行が速くなります。近視性不同視の不同視差の軽減にはBAMと UAMどちらにおいてもオルソケラトロジー(以下、オルソK)が有用であると報告されています。
毎晩の装用や日々のケア、さらには金銭的な負担といった手間があるにもかかわらず、オルソKは非常に高い患者満足度を示す傾向があります。オルソKと眼鏡の視覚関連QOLを比較した研究では、見え方だけでなく、社会的・心理的な影響といった全ての項目においてオルソKの満足度が有意に高いという結果が報告されています。特に見た目や活動性に関する評価が高く、日中裸眼で過ごせるという利点が患者満足度に大きく寄与している可能性があります。