コンタクトレンズ装用中に点眼しない方がいい目薬がある!?市販品の正しい選び方や使い方を紹介 | コンタクトレンズのメニコン

公開日:2023年9月28日

コンタクトレンズ装用中に点眼しない方がいい目薬がある!? 市販品の正しい選び方や使い方を紹介

コンタクトレンズ装用中に点眼しない方がいい目薬がある!? 市販品の正しい選び方や使い方を紹介

あなたはコンタクトレンズをしたまま目薬を点眼していませんか?
目薬のなかには、コンタクトレンズ装用中に点眼すると目のトラブルにつながる可能性が指摘されているものもあります。コンタクトレンズ装用者の正しい目薬の選び方や使い方をチェックしていきましょう。

コンタクトレンズ装用中に点眼しない方がいい目薬がある

コンタクトレンズ装用中に点眼しない方がいい目薬がある

冒頭でも紹介したとおり、目薬のなかには、コンタクトレンズ装用中の点眼が推奨されていない製品があります。誤って点眼すると、目のトラブルにつながるかもしれません。コンタクトレンズをつけたまま点眼しない方がいい目薬の特徴や理由を以下で紹介します。

◆コンタクトレンズを装用したまま目薬を点眼する場合は、防腐剤を含まない「人工涙液目薬」か、防腐剤の含有量が少ないものを

目薬の中にはコンタクトレンズを装用したまま点眼できる製品もあります。「コンタクトレンズをしたまま」「コンタクトレンズ用」などと取扱説明書やパッケージに記載された目薬ならば、装用したまま点眼が可能です。
ただし、防腐剤は装用中のコンタクトレンズ自体に負担をかける場合があります。
目薬の取扱説明書をよく読んで、コンタクトレンズを装用したまま点眼をしても問題がないものか確認をしましょう。

◆コンタクトレンズをはずして目薬を点眼した方がいい理由

コンタクトレンズを装用していると、目の酸素が不足する場合があります。酸素不足が続くと、角膜の細胞が減少し、さまざまなトラブルにつながりかねません。市販されている目薬に含まれている場合が多い「血管収縮剤」は、その作用によって酸素不足を助長する可能性があります。そのためコンタクトレンズをはずして目薬を点眼した方がいいのです。

また「防腐剤」による悪影響も考えられます。防腐剤はコンタクトレンズに吸着しやすく、濃度または接触時間によっては、角膜への悪影響にくわえてコンタクトレンズの変形・白濁・変色につながる可能性が指摘されています。

◆ハードコンタクトレンズなら装用したまま目薬を点眼しても基本的に問題ない

なお今回注意喚起をしているのはソフトコンタクトレンズを装用している場合です。ソフトコンタクトレンズは、水分を含みやすく、ハードコンタクトレンズよりも防腐剤などの配合成分を吸着しやすいからです。その一方で、ハードコンタクトレンズはソフトコンタクトレンズほど影響を受けにくいとされています。
ただし、装用中に使用する目薬は、防腐剤を含まない人工涙液をおすすめします。それ以外の目薬は眼科医の指示を受けて使用してください。

コンタクトレンズ装用者が目薬を点眼するときの流れを確認

コンタクトレンズ装用者が目薬を点眼するときの流れを確認

この機会に、正しい目薬の点眼方法を確認してみましょう。コンタクトレンズの装用者が目薬を点眼する場合、以下の方法が推奨されています。

◆コンタクトレンズ装用者が目薬を点眼するときの流れ

(1)きれいに手を洗う
石けんを使ってきれいに手を洗いましょう。目薬を汚染しないために、手の雑菌をあらかじめ落としておくのが大切です。

(2)コンタクトレンズをはずす
すでに紹介したとおり、コンタクトレンズおよび目薬の種類によっては、装用したまま点眼していい場合もあります。取扱説明書やパッケージをあらためて確認し、装用したままの点眼が難しい場合はコンタクトレンズをはずしましょう。

(3)点眼する
まぶたやまつげに容器が触れると雑菌が薬液に混入する恐れがあります。触れないように注意しながら正確に1滴を点眼しましょう。

(4)目を閉じてなじませる
点眼後は、数秒間まぶたを閉じたままで目頭を軽く押さえましょう。すると薬液が目全体に行き渡り、鼻腔内に流れ込むのを防げます。

目頭を軽く押さえるときは、眼球を直接押さないように注意しましょう

(5)点眼から5分以上あける
防腐剤を含む目薬(人工涙液目薬以外)の場合、点眼後すぐにコンタクトレンズをつけてはいけません。コンタクトレンズに防腐剤が付着しないよう、5分程度の間隔をあけましょう。

(6)コンタクトレンズを装用
点眼から5分以上が経過したら、コンタクトレンズを装用しましょう。

病院で処方された点眼薬は医師の指示に従って点眼してください

コンタクトレンズ装用者が注意したい目薬のポイント

コンタクトレンズ装用者が注意したい目薬のポイント

コンタクトレンズの装用者が目薬を使用するときに注意したいポイントはまだまだあります。ほかの代表的なものを以下にまとめました。

◆市販の目薬は取扱説明書やパッケージをしっかり確認

症状や用法ごとで、目薬は種類や成分が異なります。配合成分によって、「人工涙液」「一般点眼薬」「抗菌性点眼薬」「アレルギー用点眼薬」に大別されます。しかし目の充血や腫れなどの症状が出ていても、適応する目薬を自分で判断して選ぶのは難しいでしょう。市販品を購入する場合は、適切な目薬を薬剤師や販売業者に相談しながら選ぶのをおすすめします。

また、ソフトコンタクトレンズに使えてもカラーコンタクトレンズには使えない目薬がある点にも注意しましょう。成分によっては、カラーコンタクトレンズにかぎって変形の可能性が指摘されている目薬があるのです。「カラーコンタクトレンズを除くすべてのコンタクトレンズを装着したまま点眼できます」などと記載されている製品が対象です。
すべての目薬に当てはまるポイントではありますが、用法・用量を守り取扱説明書やパッケージの通りに正しく使用するようにしてください。

用法・用量を守り、取扱説明書やパッケージを確認して正しく使用しましょう

◆使用期間や保存状態にも注意

目薬は常温保存が基本的には可能です。ただし直射日光が当たったり高温になったりする場所での保存は避けてください。「10度以下で保存」などの記載が取扱説明書やパッケージにある場合、冷蔵庫での保存が必要なものもあります。

また目薬の使用期限はキャップを開けてから1カ月程度が目安です。点眼するときに溶かすタイプの目薬であれば、使用期限はさらに短くなります。溶かした直後から薬効が減るので、使い切ってから新しい目薬を使用しましょう。くわえて色の変化・浮遊物・濁りが見られる場合は、使用期限内でも目薬の使用を停止してください。

目薬の色が変わっている場合や、目薬に浮遊物や濁りがある場合は、使用期限内でも使用しないでください

まとめ

今回はコンタクトレンズと目薬の関係をまとめました。紹介したようなリスクがあると知らずに、コンタクトレンズを装用したまま目薬を点眼している人は多いかもしれません。日常的に使っている目薬が問題ないものか、種類や使用方法を見直してみてください。

また、異常がすでに現れているのであればすぐに点眼を中止しましょう。できるだけ早く眼科に行き、医師の判断を仰ぐのが望ましいです。
もちろん異常がない場合でもコンタクトレンズの装用者は、定期検査を受けて目の健康状態をチェックするようにしましょう。

【ドライアイや目のストレッチに関する記事はこちら】


眼が頻繁に乾く! ドライアイのセルフチェックとコンタクトレンズの選び方

押す・回す・温める!自宅で簡単にできる、目にいい体操・ストレッチ方法まとめ

高い酸素透過性をもつハードコンタクトレンズ「XC」はこちらから >>

ハードコンタクトレンズ クロスシー

関連記事

オススメコンテンツ

  • メルスプラン WEB申込受付中!
  • レンズをつけるとき、内面に触れない1DAYの新常識【SMART TOUCH】