コンタクトレンズ百科事典|コンタクトレンズのメニコン

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コンタクトレンズの接着の原理 :
2.角膜のカーブとレンズのベースカーブがよく合わされている

コンタクトレンズが角膜中央部に安定する理由のひとつは、角膜の表面形状にある。 周辺部のカーブが大きいため、角膜中央部のカーブに合わされたレンズは、周辺部に 移行するにつれてずれにくくなる。やがて、まばたきの際に、眼瞼によってレンズが 上方へ引き上げられる。

■まばたきのしくみ
まばたきは、1分間に17〜20回するのが普通。 コンタクトレンズ装用中に行わ れるまばたきは、レンズの下にある涙の流入・流出を 交互にさせ、新鮮な涙を交換 (涙液交換)させることにより、角膜機能を正常に保つ 重要な働きがある。


1.眼を開けている状態 2.まばたきのときの眼を閉じる状態
この状態では、レンズはまぶたとの接触を受けず、レンズ下にある涙との表面張力・ 陰圧の作用で角膜表面に接着しているため、角膜中央部やや下方に安定している。 まばたきの際は、まず上まぶたが下がって眼を閉じる。このとき、レンズは角膜に向 かって押されるような状態になる。その圧迫により、レンズ下の涙は流出する。
3.眼を開けつつある状態 4.眼がいっぱいに開いた状態
次に、眼を開けるにつれて上まぶたが上方へ動き、同時にそのまぶたの裏側部分で、 レンズも一緒に上方へ引っ張り上げられる。このとき、レンズは角膜表面から離れる ような状態になるが、陰圧の作用で涙が吸引(流入)され、同時に角膜表面に安定す る。 この時点で、レンズはまぶたとの接触から解放され、やがてレンズ自体の重力で角膜 中央部へ下がり、安定する。
   

ソフトレンズ[レンズの弾性による]
(1)から(2)にレンズの位置がずれることによって
弾性的に変形したレンズは、 収縮して、もとの位置にもどろうとする。


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