オルソケラトロジーを
知る

オルソケラトロジーとは

オルソケラトロジーは特殊なハードコンタクトレンズを夜寝ている間につけて、
視力を改善させる治療方法です。
レンズをつけるのは寝ている間だけ。
朝起きたらレンズをはずすので、日中は裸眼で快適に過ごすことができます。

オルソケラトロジーは特殊なハードコンタクトレンズを夜寝ている間につけて、
視力を改善させる治療方法です。
レンズをつけるのは寝ている間だけ。
朝起きたらレンズをはずすので、日中は裸眼で快適に過ごすことができます。

治療中の生活サイクル

つけて、ねる。はずして、すごす。
レンズをつけて就寝 寝ている間に角膜を矯正 起きたらレンズをはずす 日中は裸眼で生活が可能に
就寝前

レンズをつけて就寝

睡眠中

寝ている間に角膜を矯正

起床時

起きたらレンズをはずす

日中

日中は裸眼で生活が可能に

オルソケラトロジー
就寝前:レンズをつけて就寝 睡眠中:寝ている間に角膜を矯正 起床時:起きたらレンズをはずす 日中:日中は裸眼で生活が可能に

知っておきたい
オルソケラトロジーのポイント

監修筑波大学医学医療系眼科 准教授

平岡孝浩 先生

オルソケラトロジーはどんな仕組みで視力を矯正するの?

01装用前(近視の状態)

近視の場合は、焦点が網膜より手前で結ばれるために像がぼやけて見えます。

02装用中

就寝時にレンズを装用することで、角膜前面の形状が平坦化し、近視が矯正されます。

オルソケラトロジーレンズ(角膜を矯正)

03装用後(裸眼時)

平坦化された角膜前面は、レンズをはずしても一定時間形状を保ち、日中よく見える状態が維持されます。

角膜が矯正されピントを維持

オルソケラトロジーでは、特殊なハードコンタクトレンズで角膜を変形させ、近視を矯正します。
朝レンズをはずした後も、矯正された状態が維持されるので、日中はなにもつけなくても視力が改善されます。
日常的に矯正された状態を保つために、治療中は基本的に毎晩レンズをつける必要があります。
逆に言うと、手術を必要としない治療のため、中止すれば元の目の状態に戻ることが大きな特徴です。

平岡先生

平岡先生

オルソケラトロジーのメリットとデメリットは?

メリット

  • メガネやコンタクトレンズを気にせず生活できる
  • スポーツに向いている
  • 治療を中止すれば元の目の状態に戻るので安心

オルソケラトロジーのメリットとして、日中は裸眼で生活できることが挙げられます。
そのため、メガネを使いたくない方や日中コンタクトレンズをつけるのが難しい小さなお子様の視力矯正方法として近年注目されています。また、日本ではまだ承認されていませんが、近視の進行を抑制する効果があることも報告されています。

平岡先生

デメリット

  • レンズのつけ心地や取扱方法に慣れる必要がある
  • 誤った使い方をすると眼障害を引き起こすリスクがある
  • 目の度数や状態によっては治療を受けられない場合がある

オルソケラトロジーのメリットとして、日中は裸眼で生活できることが挙げられます。
そのため、メガネを使いたくない方や日中コンタクトレンズをつけるのが難しい小さなお子様の視力矯正方法として近年注目されています。また、日本ではまだ承認されていませんが、近視の進行を抑制する効果があることも報告されています。

平岡先生

目に直接レンズが触れるため、誤った使い方をすると眼障害を引き起こすリスクがあるため注意が必要です。
特に、レンズの形状が特殊なため通常のコンタクトレンズよりも汚れが付きやすく、安全に治療を受けるためには正しいレンズケアと定期的な検査が欠かせません。

平岡先生

他の近視矯正方法はどうなの?

メガネ コンタクトレンズ 視力矯正手術(レーシック、ICL など)
長所
  • 手軽にかけたりはずしたりすることができる
  • 目のトラブルが起こるリスクが少ない
  • メガネに比べて視界が広い
  • 強度近視・乱視・遠視でも矯正ができる
  • 常に裸眼で過ごすことができる
  • コンタクトレンズのように、レンズケアやつけはずしの手間がかからない
短所
  • 視野が狭くなる
  • スポーツや運動の時に不便
  • 日中は手軽につけはずしができない
  • 小さい子供の使用が難しい
  • 激しいスポーツには不向き
  • 手術によって角膜を削ったり切開する必要がある
  • 18歳未満の場合は手術を受けられない

※上記は一例です。

近視を矯正する方法はいくつかありますが、それぞれメリット・デメリットがあります。
ライフスタイルや目の状態に合わせて適切な方法を選びましょう。
迷った場合は、かかりつけの眼科に相談してみるとよいでしょう。

平岡先生

平岡先生

平岡孝浩 先生

監修筑波大学
医学医療系眼科 准教授平岡孝浩 先生

監修筑波大学医学医療系眼科 准教授平岡孝浩 先生

オルソケラトロジーの第一人者として、数多くの臨床研究や論文を発表。日本近視学会、日本コンタクトレンズ学会などの理事を務める。