治療全般、適応について

-
どういう人に向いていますか?
-
オルソケラトロジーは日中に裸眼で過ごしたい方、メガネやコンタクトレンズで生活するのが難しい方に向いている治療法です。
一方で、未成年者には慎重に処方するよう日本眼科学会「オルソケラトロジーガイドライン(第2版)」で定められているほか、個人差はありますが、目の度数や状態、ライフスタイルなどによっては治療が向かない場合があります。
オルソケラトロジーの治療開始にあたっては眼科医との十分な相談が必要ですので、オルソケラトロジーの治療が受けられるお近くの医療機関でご相談ください。
-
年齢制限はありますか?
-
オルソケラトロジーに明確な年齢制限はありませんが、日本眼科学会「オルソケラトロジーガイドライン(第2版)」においては、未成年者には慎重に処方するよう定められています。眼科医によっても治療方針が異なりますので、オルソケラトロジーの治療が受けられるお近くの医療機関でお尋ねください。
-
安全性に問題はないですか?
-
オルソケラトロジーは専門の講習を受けた眼科専門医によって行われます。
多くの方がトラブルなく治療を受けていますが、通常のコンタクトレンズ同様、目にレンズが直接触れるため目の障害を引き起こすリスクは少なからずあります。また、誤ったレンズの取り扱いをしてしまうと目の障害につながる可能性もありますので、レンズの使用方法について十分に理解し、日々のレンズケアを正しく行うことが大切です。
-
度数が強くても治療が受けられますか?
-
近視や乱視の度数が強い方はオルソケラトロジーが受けられない場合があります。
眼科で適応検査を行い、治療の可否を判断する必要がありますので、オルソケラトロジーの治療が受けられるお近くの医療機関を受診してください。
-
アレルギーやドライアイがあっても治療を受けられますか?
-
目のトラブルや強いアレルギーなどがある方はオルソケラトロジーが受けられない場合があります。
目の状態は個人個人で異なり、眼科医との相談が必要ですので、オルソケラトロジーの治療が受けられるお近くの医療機関でご相談ください。
効果について

-
オルソケラトロジーを始めてからどのくらいで見えるようになりますか?
-
個人差はありますが、一般的にはオルソケラトロジー開始から1週間ほどで、日中に裸眼で生活できる視力になります。
-
オルソケラトロジーで近視は治りますか?
-
オルソケラトロジーを続けている間は角膜の形状が矯正されることで視力が改善します。
ただし、治療を中止すると徐々に角膜の形状が元に戻るため、近視が治ることはありません。
-
近視の進行を遅らせる効果はありますか?
-
多くの研究により一定程度、子どもの近視進行を抑制する効果があることが報告されていますが、現在の日本においては正式に効果は認められていません。
「近視の抑制・治療 | 親子で学ぶ近視予防サイト | 日本近視学会監修の予防サイト」のページを参照ください。
レンズの取り扱いや
使い方について

-
レンズをつけると痛みはありますか?
-
オルソケラトロジーのレンズはハードタイプなので、初めのうちは異物感やごろごろ感を感じやすいですが、多くの方が治療を続けるうちに慣れてきます。
眼科内でのレンズ装用体験や数日間の使用体験(お試し)を実施している眼科もありますので、つけ心地などを確かめてから治療を開始することが可能です。
-
レンズのつけはずしは簡単ですか?
-
通常のコンタクトレンズと同様、初めは練習が必要ですが、慣れてくるとほとんどの方がスムーズに行えるようになります。
治療を始める際には眼科内でのレンズ装用体験や練習をすることができます。
小さなお子様の場合、保護者の方がつけはずしを行うケースもあります。
-
どのくらいの頻度でレンズをつける必要がありますか?
-
安定した視力を得るためには、基本的には毎日レンズを装用する必要があります。
途中で装用を中止すると、数日で見え方が元に戻ります。
「オルソケラトロジーを知る」ページで詳しく紹介していますので、ご覧ください。
-
どのくらいの睡眠時間が必要ですか?
-
一般的には、安定した視力を得るために6〜8時間程度、レンズを装用した状態での睡眠が必要とされています。
「オルソケラトロジーを知る」ページで詳しく紹介していますので、ご確認ください。
治療の流れについて

-
どこでオルソケラトロジーが受けられますか?
-
オルソケラトロジーは専門の講習を受けた眼科専門医によって行われます。
オルソケラトロジーの治療が受けられるお近くの医療機関でご相談ください。
-
オルソケラトロジーのお試しはできますか?
-
一般的には、眼科内でのレンズ装用体験を行ったうえでオルソケラトロジーが開始されます。
また、眼科によっては、お試し期間として、数日間自宅でレンズを使用することができる場合もあります。
詳しくはオルソケラトロジーの治療が受けられるお近くの医療機関でご相談ください。
-
どのくらいの頻度で検査が必要ですか?
-
一般的には、治療開始直後は数日から数週間ごと、その後は3ヵ月ごとの定期検査を行います。
眼科によってスケジュールは異なりますので、詳しくはオルソケラトロジーの治療が受けられるお近くの医療機関にお尋ねください。
-
途中で治療をやめた場合はどうなりますか?
-
治療を中止すると数日から数週間かけて角膜の形状が元に戻り、徐々に元の見え方に戻っていきます。
また、医師の指導を受けずにレンズを使用することはできませんので、治療を中止する場合、使用していたレンズを眼科に返却する必要があります。
-
レンズが割れた場合や紛失した場合はどうなりますか?
-
一般的には、追加のレンズ代金を眼科に支払い、レンズを再作成します。
治療開始後に一定期間は眼科が保証期間を設けているケースが多く、その場合は無料、もしくは安価に再作成できる場合もあります。
医療機関によって異なるので、オルソケラトロジーの治療が受けられるお近くの医療機関にお尋ねください。
費用について

-
どのくらいの費用がかかりますか?
-
一般的には、治療開始時に診察代、レンズ代などを含む初期費用がかかり、2年目以降は定期検査代、ケア用品代、レンズ交換など、それぞれ費用がかかります。
詳しい内容は「治療のはじめかたと費用について」ページをご覧ください。
-
医療費控除の対象になりますか?
-
オルソケラトロジーは医療費控除の対象とされています。詳しくは国税庁の「オルソケラトロジー(角膜矯正療法)による近視治療に係る費用の医療費控除|国税庁」のページをご確認ください。