無から有を生み出す、ものづくりの極点への挑戦 創魂

あらすじ

現在、メニコンで技術顧問を務める田中勇輝。
長年にわたり第一線でものづくりを支えてきた田中が、会社創立60周年記念制作として挑戦したのは、
ボトルシップにヒントを得たという「ボトルアーキテクチャ」だった。
部品の削り出し、組立工程、仕掛けのすべてを自らの頭で考え出し、
入り口わずか18センチ、ボトル直径43センチのガラスドームの中で44分の1スケールの薬師寺西塔をつくりあげていく。
徹底的に考えこだわり抜くその姿勢からは、
ものを創るとは何か、ものが創られるとは何か、ものづくりの魂が伝わってくる。

プロフィール

メニコン技術顧問田中勇輝 メニコン創業者会長 田中恭一の実弟。ものづくりの技術を生かし、精巧な木彫仏像やボトルの中で建築物を組み立てる作品を制作。1994年より大佛師江場琳黌師の指導を受ける。また、現在はメニコンの技術顧問として、主にコンタクトレンズのモールド製法に関する研究と指導にあたっている。こうした木彫工芸の構成、設計、加工などの技術が、まさに“ものづくり”の原点として、コンタクトレンズの製造に直結して生かされている。