コンタクトレンズ総合メーカー メニコン

ニュース

2014年4月

スターバックスコーヒージャパン(株)食品リサイクルループ取得に
~メニコンの発酵促進技術を提供~

株式会社メニコン(本社:愛知県名古屋市、代表執行役社長:田中 英成)は、スターバックスコーヒージャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役最高経営責任者(CEO):関根 純)が事業者となる「再生利用事業計画(食品リサイクルループ)※1」において、コーヒーの豆粕を『牛のえさ』として再利用、飼料化する技術監修を実施いたしました。

メニコンは、環境エコ事業として稲わら分解促進材や畜ふんの堆肥化促進材などの開発に取り組んできました。

これまでに培った発酵促進技術を応用し、未利用であるコーヒー抽出後の豆かすを飼料として再利用することに着目、大手コーヒーチェーン、スターバックスの食品廃棄物の大半を占めていたコーヒー豆粕を各店から衛生的に回収し乳酸発酵させることで長期保存と飼料としての利用を可能にする技術を確立、実用化させることに成功致しました。

コーヒーの生理活性物質は近年注目されていますが、これらの成分は抽出残渣(豆粕)にも多く残存し、麻布大学獣医学部との共同研究から乳牛に給餌し生産された乳の品質向上(乳体細胞数の減少)につながることが判明し飼料としての利用の道が開けました。※2

また、乳酸発酵により長期保存が可能となり、人口の集中する都市廃棄物であるコーヒーショップの豆粕を酪農地域に輸送し、また従来問題とされていた嗜好性の悪さも克服でき乳牛の飼料として利用してもらえることが可能となりました。

この飼料を用いて育てられた牛のミルクの一部はスターバックス店舗で使用されることになります。

メニコン・スターバックスコーヒージャパン(株)・三友プラントサービス株式会社(本社:神奈川県相模原市、代表取締役:小松和史)3社にて、乳酸発酵飼料化技術に関して共同で特許申請予定です。今後は3社で更に連携を深め、コーヒー豆粕のリサイクル飼料を多くの酪農家に販売していくことで、食品残渣の有効活用と持続可能な社会を目指します。

メニコンは2009年に新たな未来を見据えて「人にも動物にも環境にもやさしい地球企業でありたい」という環境宣言を発表しました。今後も私達が開発した技術を活用し環境問題に積極的に取り組んで参ります。

※1 食品廃棄物などの排出の抑制と資源としての有効利用を推進するために制定された事業計画。環境負荷の少ない循環型社会の構築を目指す。
※2 2013年3月28日-30日 第155回日本獣医学会学術集会にて発表。
※ コーヒーの泌乳牛に対する乳質改善効果に関して特許出願、特願2013-080785。

【参考】
メニコン 新規事業 HP
http://www.menicon.co.jp/company/enzyme/

スターバックスコーヒージャパン株式会社 HP
http://www.starbucks.co.jp/press_release/pr2014-933.php

【概要図】
コーヒー豆粕を利用した再生利用事業計画(食品リサイクルループ)
(スターバックスコーヒージャパン株式会社 HPより)