コンタクトレンズ総合メーカー メニコン

ニュース

2014年1月

オランダに新工場竣工

株式会社メニコン(本社:愛知県名古屋市、代表執行役社長:田中英成)の現地法人メニコンホールディングスBV(MHBV)とNKLコンタクトレンズゼンが、オランダのエメン市(アムステルダムの北東約140km)に2012年10月より建設を進めていた新社屋が完成し、2013年12月9日に竣工式を行いました。

 式典には日本大使館の菊田豊公使、エメン市のバイル市長をはじめ行政関係者、取引先、施工業者を招待し、それに株式会社メニコン代表執行役社長 田中英成をはじめとするグループ企業関係者も含め、約120名が参加しました。式典終了後には、市の中心部の伝統ある教会でエメン市民によるオーケストラのコンサートが開催され、招待者、社員およびその家族等が楽しい一時を過ごすなど、歓迎ムードに包まれました。

 今後は欧州におけるハードタイプのコンタクトレンズの生産拠点となるとともに、新社屋内にはコンタクトレンズの研究開発(R&D)、マーケティング、製造・物流、及び労務管理機能が同居し、それぞれの役割と協調による良好なコミュニケーションにより事業の発展を担ってまいります。

 近年、環境問題への関心が世界各国で急速に高まりつつありますが、メニコンは2009年に、人類と地球の未来を同時に見据えて「人にも動物にも環境にも優しい地球企業でありたい」という環境宣言を発表しました。今回竣工したオランダの新社屋もこの宣言の精神に則って、環境に優しい設計、デザインを積極的に採用しています。床面積4,675平方メートルの施設は、断熱ガラスの採用や地下水の利用により空調用エネルギーの大幅な削減を図るとともに、空調の排熱を再利用した冷暖房システムも採用しています。こうした効果により、消費電力を45%、CO2換算で35%の削減を達成しており、これは欧州サステナビリティのプログラムにも準拠しています。

 また、建物の外壁や内部にガラス張りの部分を多数取り入れた設計には、作業環境の開放感、太陽光の積極的な建屋内への取り入れなどの効果に加えて、市民に親しんでいただける、地域社会に密着した開放的な企業でありたいとの想いを込めています。

 メニコンにとってオランダのNKLコンタクトレンズゼンは、かつては欧州における強力なライバル企業だったのですが、2006年に友好的M&Aによりメニコングループに迎え入れて以来、そのシナジー効果が欧州全体に波及し順調に業績を拡大してまいりました。この度の新社屋完成を機に、欧州のグループ各社の一層の機能効率化を進めてまいります。

住所:waanderweg 6,7812 HZ Emmen,The Netherlands