当日の風景

ダイジェストムービー

当日の写真

「あしたの瞳」舞台当日
2013年9月20日、東京芸術劇場コンサートホールにて
歌劇「あしたの瞳」を公演いたしました。

指揮は、作曲者でもある宮川彬良さん
演奏は、新日本フィルハーモニー交響楽団の皆さんです。

当日の写真1

©中江求

軽やかな序曲が、会場を物語の世界へと変えていきます。

当日の写真2

©中江求

現代―
老年期にある主人公・田宮常一は、企業の会長として安泰の日々を過ごしています。
あるときなんの前触れもなく、常一の前に『眼球の記憶』を名乗る奇妙な霊のような存在が姿をみせます。
「わしはお前だ。お前が見たものすべて。お前の『眼球の記憶』だ。お前は、いままで見てきたもののなかから、本当に真実を見てきたと言えるのか。」

当日の写真3

©中江求

目の前の光景が信じられず驚く常一。だが、確かに自分には『眼球の記憶』が見えています。

―「みる」とはなにか?「みえる」とはなにか?―
その答えを見つけるため、『眼球の記憶』とともに自らの過去へ旅することとなった常一。

そんななかでも、戦後まもなくの、あの時代。
名古屋の眼鏡店の店員として働く若き常一。
ある日、未来のレンズ=『コンタクトレンズ』を持っているというアメリカ将校夫人のシンディーと出会います。常一は、ぜひそれを見せて欲しいと懇願しますが、シンディーの答えは、「NO!」。

当日の写真4

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「目に入れるレンズ、人の瞳の代わりをするレンズ・・・見たい、見たい・・・だが、見ることができない。」
「よし、それなら自分でつくってやろう!」
一念発起する常一。
見ることができなかったものを想像することから始まる、創造のチャレンジが始まります。

当日の写真5

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コンタクトレンズ創りに没頭する常一のもとに、君代がある素材を持ってやってきます。
それは合成樹脂でした。ゼロ戦やB29戦闘機の窓の部分(風防ガラス)に使われていた、いわば戦争の惨劇を見てきた素材です。
悲しい過去を見つめ続けるためにも、未来を見るための新しい瞳を、この合成樹脂で作ってみせようと常一は決意を新たにします。

当日の写真6

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当日の写真7

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そして、コンタクトレンズが完成!
常一の作ったレンズは、最初は相手にされませんでしたが、ついにアメリカ人の医学博士サリヴァンにも認められます。

常一は、過去を旅し、現代に戻ってきました。
自らが見てきたもののなかに何を見て何を思ったのでしょう。
「みる」とはなにか?「みえる」とはなにか?
「あしたの瞳」とはなにか?

その答えは・・・?

当日の写真8

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役紹介

主人公 田宮常一

戦後まもない動乱の名古屋で眼鏡店の従業員として働く19歳の若者。戦時中の学徒動員で培った持ち前の手先の器用さを生かして新しい眼鏡のデザインや加工に腕をふるう。眼鏡を修理するために来店したアメリカ人将校夫人シンディー・フェルダーとの出会いにより「コンタクトレンズ」の存在を知ることとなり・・・

眼球の記憶

老年の常一の前に突然現れる時間(とき)の使者。常一がその人生のなかで見てきたものが凝り固まってできた常一「目玉の記憶」。見てきたものの真実を知るため、過去への旅へ常一を誘う。

アンソニー・サリヴァン

アメリカ、イリノイ州の眼科専門医学博士。常一がつくったコンタクトレンズに不信感を抱く。

シンディー・フェルダー

名古屋に滞在するアメリカ人将校夫人。日本であれアメリカであれ、良いものは良いと賞賛するリベラルな性格。新しいものが大好き。自分にぴったりの眼鏡を作ってくれた常一にコンタクトレンズの存在を伝えるが・・・

花井君代

コンタクトレンズの開発に没頭する常一を心配しながらも、時に手助けし、見守り続ける。のちに・・・

坂本義三

常一の先輩であり生涯の友。特攻兵器「回天」のスクリュー製造工場で勤労学徒として働いていた常一に旋盤技術を教えた。

田宮友則

常一の息子。子供らしい純真な心を持っている。その目には大人には見えないものが見えている(のか?)

作品紹介

「みる」とはなに?「みえる」とはなに?目に「みえる」ことの向こう側にはなにがある?

これは、たった一人で「未来(あした)の瞳」をつくった男の物語です。
男がつくった「未来(あした)の瞳」は、世界の美しいもの、明るいものをみたいという願いの結晶です。
願いは志となり、未来(あした)への希望となります。それは誰もが持っているはずのそれぞれの心の瞳です。
だから、この物語は、あなたのこれからの物語でもあります。あなたの真実をみるための、
あなたの心の瞳はあなただけのものだから。
強くて優しい未来(あした)への希望の光を灯すのは、誰でもないあなた自身。
ひとりひとりの心の瞳=「未来(あした)の瞳」です。

ストーリー

とある企業の会長室で二人の同人が昔話に興じている。
一人はレストラン経営で一旗上げた坂本義三。もう一人は、この会長室の主・田宮常一だ。田宮は坂本の話に耳を傾けながらもなにやら一心に手を動かしている。どうやら木彫りをつくっているようだ。田宮と坂本の出会いは戦時中に遡る。そこは名古屋の軍需工場。手先の器用な勤労動員学徒の田宮を、坂本は弟のように可愛がり、旋盤の技術を教え込んだ。
あれから長い時間が過ぎ、それぞれに功成り名を遂げ家族にも恵まれた二人だが、あの頃に見た風景は今も忘れられずにいる。戦争がもたらした無残な・・・悲しみと憎しみの果てに残る風景。
田宮はふと誰かに呼ばれたような錯覚を覚える。空耳か、まったく歳をとったもんだと自嘲する田宮だったが、「待てよ・・・常一よ。」目には見えないが、確かに自分を呼ぶ声がする。「おれはお前の目玉の記憶。お前は、お前の見てきたものから真実を学んだのか・・・」
田宮は、戦争を見た目で、戦争に使われた道具から、「未来の瞳」を生み出した男。田宮だからこそ見なければならないものがあると、その声は言う。
「みる」とはなにか? 「みえる」とはなにか?
田宮常一の、未来へつながる過去への旅が、いま始まる―

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